時々「殺したくなるほど好き」っていうフレーズを見かけたんだけどさ。 最初はなかなか理解できなかったんだ。 だって、「殺す」っていうのは相手の居なくなった世界を受け入れるどころか、 積極的にそういう世界に自分を落とし込む行為であって、 好き過ぎるから殺す、っていう論理展開が全くわからなかった。 逆に「殺されてもいいほど好き」っていうのはまだ何となく理解できた。 相手が親密な人間であるほど「コイツにだったらこれくらいまで許せるな」というラインは 広がっていくものだし、それを一番極端な形で表現したものが「殺されてもいい」なのかなーと。 「好きだからこそ束縛したい」の最上級として 「殺したい」っていうのが出てくるのかな、とも考えたけど、それはどうも筋が通らない。 束縛を望むのはずっと自分の元に居て欲しい、離れていって欲しくないという想いが根源であって、 相手を殺してしまうことは、むしろ結果的に解放