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ブックマーク / realsound.jp (16)

  • Z世代に「オールドコンデジ」なぜ流行? 秋葉原のカメラ専門店で聞いてみた

    Z世代を中心に勢いを増している“オールドコンデジブーム”。30代の筆者にとって、コンデジは学生時代を彷彿とさせる懐かしい存在だ。だが、その懐かしさを知らない世代の若者のあいだで、なぜかいまコンデジが流行している。 流行の火種は、TikTokやInstagramといったSNSだ。アプリ内で「デジカメ」「コンデジ」といったワードを入力すると、写真だけではなくオールドコンデジの入手方法や設定の仕方、画像の取り込み方法まで紹介されている。 今回は、オールドコンデジのコーナーを店内に設置している、中古カメラ専門店『2nd BASE』を訪ね、いまのコンデジブームについてどう感じているのか、現場の目線で語ってもらった。また、具体的にはどの機種が人気なのか、レトロな仕上がりで撮影できる方法やコツについても教えてもらった。 音楽業界まで広がりを見せるオールドコンデジブーム 『2nd BASE』は、秋葉原の高

    Z世代に「オールドコンデジ」なぜ流行? 秋葉原のカメラ専門店で聞いてみた
  • 村上春樹による村上春樹のリマスターは成功したのか――『街とその不確かな壁 』評

    私は村上春樹の小説を比較的熱心に読んできたほうだと思うが、特に2010年前後に出た『1Q84』三部作以後の作品には、毎度首をかしげざるを得なかった。なぜこの小説が書かれねばならなかったのか、その動機やコンセプトが判然としないまま、いかにも村上春樹的なキャラクターが村上春樹的な性愛と村上春樹的な壁抜けをひたすら擦り切れるまで反復するばかり――しかも、文体はかつての弾力性やスピード感を失い、キャラクターも総じて精彩を欠く。宇野常寛もnoteの記事(『街とその不確かな壁』と「老い」の問題ーー村上春樹はなぜ「コミット」しなくなったのか(4月17日追記))で同じようなことを書いているが、私も村上のこの低調な自己模倣モードには耐え難いものを感じていた。 むろん、以前の作品と似ていることが一概に悪いわけではない。例えば、小津安二郎の映画は毎回どれも似たようなキャラクターばかり登場するが、それでも十分面白

    村上春樹による村上春樹のリマスターは成功したのか――『街とその不確かな壁 』評
  • 千葉雅也×荘子itが語る、芸術的な人生の作り方 「異端的でありながら明るく生きる」

    千葉雅也『現代思想入門』(講談社現代新書) 哲学者の千葉雅也が、デリダ、ドゥルーズ、フーコーといった現代思想の代表的な哲学者の思考術をわかりやすく解説した新書『現代思想入門』(講談社現代新書)がヒット中だ。「人生が変わる哲学。」をキャッチコピーとした同書は、現代思想を扱いながらも実生活に即した考え方のヒントを与えてくれるものとなっている。また、作家としても活動する千葉の、創作に対する姿勢が垣間見れるのも読みどころの一つだろう。 リアルサウンド ブックでは、かねてより千葉の著作の読者であり、Hip HopクルーDos Monosのトラックメイカー/ラッパーとして活動する荘子itを迎えて対談を行った。現代思想とヒップホップが交差する、知的かつユニークな対談となった。(編集部) 「Shit」的な状態をそのまま肯定的なものに 千葉:荘子itさんは2019年、僕が「新潮」に小説『デッドライン』を発表

    千葉雅也×荘子itが語る、芸術的な人生の作り方 「異端的でありながら明るく生きる」
  • 千葉雅也×宮台真司が語る、性愛と偶然性 「そこで経験する否定性を織り込んで生きていく」

    哲学者・千葉雅也の第二小説集『オーバーヒート』(新潮社)が発売されたことを記念して、社会学者・宮台真司とのトークイベント「個として生きる勇気」が、10月1日に代官山 蔦屋書店にて開催された。公の場でふたりが話し合うのは、今回が初めて。 千葉雅也は、宮台真司の映画批評集『崩壊を加速させよ 「社会」が沈んで「世界」が浮上する』(blueprint)の刊行の際にコラムを寄稿。その縁で、今回のトークイベントが実現した。(参考:千葉雅也が選ぶ「宮台真司の3冊」 強く生きる弱者ーー宮台社会学について) リアルサウンド ブックでは、多くの反響を呼んだ同トークイベントを記事化。千葉雅也は小説を通じて何を表現しようとしたのか、また宮台真司はそれをどう読み解いたのかを軸に、性愛、東京と地方、90年代カルチャー、加速主義など、さまざまな事柄について語り合う貴重な対談となった。(編集部) 男同士の肉体関係は純粋に

    千葉雅也×宮台真司が語る、性愛と偶然性 「そこで経験する否定性を織り込んで生きていく」
  • 金原ひとみが語る、文学でしか救済できない領域 「間違っていることを正しい言葉で語る側面がある」

    金原ひとみ氏の短編小説集『アンソーシャル ディスタンス』(新潮社)が刊行された。コロナ禍で大学生カップルが世界を拒絶し心中旅行を企てる表題作、ウイルスを恐れて自宅に引きこもり、激辛料理と自慰に耽る女性を描いた「テクノブレイク」などの作品が収録されている。 パンデミック下の人々の絶望や分断を描いた理由とは? デビューから20年近くの時を経た今、小説や文芸シーンについて思うこととは? 金原氏に聞いた。(篠原諄也) コロナで大きな意識の変化を感じた ーー表題作「アンソーシャル ディスタンス」は、コロナ禍真っ只中の去年の春に書いたそうですね。 金原ひとみ(以下、金原):3月後半から4月にかけてで、まだわからないことだらけの時期でした。感染者が毎日少しずつ増えていく。でもどこまで正確に公表されているかわからない。政府の言うことはどこまで正しいのか。みんなが疑心暗鬼になっていました。コロナは未知の

    金原ひとみが語る、文学でしか救済できない領域 「間違っていることを正しい言葉で語る側面がある」
  • TXT、ITZYら次世代の台頭、“プデュ”シリーズが与える影響……DJ泡沫×NICE73が語り合う、K-POPシーンの展望

    TXT、ITZYら次世代の台頭、“プデュ”シリーズが与える影響……DJ泡沫×NICE73が語り合う、K-POPシーンの展望 昨年もBTSはじめ、TWICE、BLACKPINK、IZ*ONE、SEVENTEENなど数々のアーティストの大規模な日公演が開催され、今や一過性のブームから定着した文化になりつつあるK-POP。そこで今回は“2020年以降のK-POPシーン”をテーマに、当サイトでK-POPに関する記事を執筆するDJ泡沫氏(写真右)と、K-POPイベントのMCや作詞・作曲家として活躍するNICE73氏(写真左)による対談を行なった。初対面の二人だったが、取材は大きな盛り上がりを見せた。 前編ではこの10年ほどでのK-POPの広がりや、K-POPアイドルの歌詞の特徴、BTSの弟分・TXT、TWICEの妹分・ITZY、そして一世を風靡したオーディション番組『PRODUCE 101』シリー

    TXT、ITZYら次世代の台頭、“プデュ”シリーズが与える影響……DJ泡沫×NICE73が語り合う、K-POPシーンの展望
  • 韓国芸能界との向き合い方、ネクストトレンド、人気グループの秘訣……2020年代のK-POPを考える

    BTSは『MAP OF THE SOUL:7』のリリースが決定、『PRODUCE 101』シリーズから誕生したX1は惜しまれつつも解散など、2020年も様々な動きがありそうなK-POPシーン。リアルサウンドでは“2020年以降のK-POPシーン”をテーマに、当サイトでK-POPに関する記事を執筆するDJ泡沫氏と、K-POPイベントのMCや作詞・作曲家として活躍するNICE73氏による対談を企画。前編ではBTSの弟分・TXT、TWICEの妹分・ITZYや、一世を風靡したオーディション番組『PRODUCE 101』シリーズについてなどを聞いた。後編では自殺やスキャンダルといった韓国芸能界の問題、“ガールクラッシュ”に次ぐトレンドの予想、さらに二人が考える、人気グループになる秘訣などを語ってもらった。(編集部) 韓国芸能界に蔓延る問題 ――最近は韓国アイドルのスキャンダルや自殺など、悲しい出来事

    韓国芸能界との向き合い方、ネクストトレンド、人気グループの秘訣……2020年代のK-POPを考える
  • 細田守と新海誠は、“国民的作家”として対照的な方向へ 2010年代のアニメ映画を振り返る評論家座談会【前編】

    細田守と新海誠は、“国民的作家”として対照的な方向へ 2010年代のアニメ映画を振り返る評論家座談会【前編】 年が明け2020年に突入。同時に2010年代という時代も終わりを迎えた。リアルサウンド映画部では、この10年間のアニメーション映画を振り返るために、レギュラー執筆陣より、アニメ評論家の藤津亮太氏、映画ライターの杉穂高氏、批評家・跡見学園女子大学文学部専任講師の渡邉大輔氏を迎えて、座談会を開催。 前編では、細田守や新海誠など、今や国民的作家となったアニメーション監督に注目。なお、後日公開予定の後編では、「ポスト宮崎駿」をめぐる議論の変容や女性作家の躍進、SNSとアニメーションの関係性について語り合っている。(編集部) 最初の地殻変動は2012年 ーー2014年に『アナと雪の女王』と2016年に『君の名は。』と、2010年代に入ってから、興行収入が200億を超える作品が出てくるように

    細田守と新海誠は、“国民的作家”として対照的な方向へ 2010年代のアニメ映画を振り返る評論家座談会【前編】
    Heavylug
    Heavylug 2020/01/14
    『君の名は。』のヒットについて語るなら川村元気は外せないかと。監督や作画だけではなく、プロデューサーについてももっと語られてもいいのでは。
  • ポストジブリという問題設定の変容、女性作家の躍進 2010年代のアニメ映画を振り返る評論家座談会【後編】

    年が明け2020年に突入。同時に2010年代という時代も終わりを迎えたリアルサウンド映画部では、この10年間のアニメーション映画を振り返るために、レギュラー執筆陣より、アニメ評論家の藤津亮太氏、映画ライターの杉穂高氏、批評家・跡見学園女子大学文学部専任講師の渡邉大輔氏を迎えて、座談会を開催。10年代を代表するアニメーション作家をトピックに語り合ってもらった。 細田守や新海誠をはじめとするアニメーション監督に注目した前編に続き、後編では、「ポスト宮崎駿」をめぐる議論の変容や女性作家の躍進、SNSとアニメーションの関係性について語り合った。 ポストジブリという問題設定の時代 宮崎駿監督『風立ちぬ』 渡邉大輔(以下、渡邉):「ポストジブリ」「ポスト宮崎」という問題設定がいまでもしばしばなされますが、僕自身はこんな見立てを持っているんです。おそらくそれに関しては、2010年代の前半と後半で、アニ

    ポストジブリという問題設定の変容、女性作家の躍進 2010年代のアニメ映画を振り返る評論家座談会【後編】
  • 純文学雑誌は転換期を迎えているーー『文藝』リニューアル成功が浮き彫りにした重い課題

    季刊『文藝』(河出書房新社)が、2019年夏季号からリニューアルした。「韓国フェミニズム・日」特集を組んだ同秋季号が、同誌では17年ぶりの重版、創刊号以来86年ぶりの3刷となりニュースになった。芥川賞はお祭り騒ぎになるものの、選考対象となる作品が掲載される純文学雑誌が目立って売れることはあまりないからだ。『文藝』はリニューアル後にこれまで3号を発刊していずれも好調であり、他の純文学雑誌にも刺激を与えている。 村上春樹のように文学好きだけでなく世間的人気もある作家や、社会学者兼テレビのコメンテーターの古市憲寿などすでに異分野で有名な書き手の作品を読める号が話題になる例はある。『文藝』も2019年冬季号で文芸誌では初登場の北野武(ビートたけし)の中編を掲載した。月刊誌の場合、12月発売の新年号は毎年力が入っているが、『文學界』2020年1月号(文藝春秋)は、芸人兼作家の又吉直樹と歌手の宇多

    純文学雑誌は転換期を迎えているーー『文藝』リニューアル成功が浮き彫りにした重い課題
  • kz(livetune)が考える、VTuber文化ならではの魅力「僕らが10年かけたことを、わずか2年でやってる」

    kz(livetune)が考える、VTuber文化ならではの魅力「僕らが10年かけたことを、わずか2年でやってる」 2017年12月にある種のブレイクポイントを迎え、以降急速に発展してきたバーチャルYouTuber(VTuber)シーン。勢力図が次々に変化し、企業が積極的に介入するなど、何かと騒がしいこの界隈を、リアルサウンドテックでは様々な方向から取り上げてきた。 活動の場もYouTubeのみならず、さまざまなプラットフォームへと変化し、もはや“バーチャルタレント”と呼ぶべき存在となった。そんな彼ら彼女らについて、もう少し違った角度から掘り下げてみるべく、シーンを様々な視点から見ているクリエイター・文化人に話を聞く連載『Talk About Virtual Talent』がスタート。第一回は、J-POP・アニメシーンで幅広く活躍しつつ、キズナアイやYuNi、にじさんじなどに楽曲提供も行っ

    kz(livetune)が考える、VTuber文化ならではの魅力「僕らが10年かけたことを、わずか2年でやってる」
  • 2019年、韓国のビッグドレンド“Newtro” 流行に至った経緯とK-POPに与える影響

    韓国で流行中の新概念「Newtro」 「Newtro(ニュートロ)」という言葉を聞いたことがあるだろうか。 Newtroとは、「現在あるいは未来(New)」と「過去(Retro)」を融合させた「新しい過去」を意味する韓国の新造語である。2018年の半ば頃から使われ始めたこの言葉は、今や韓国国内での一大マーケティングトレンドにまで発展している。 例えば、日でも名の知れた韓国焼酎「眞露(ジンロ)」。若者向けに商品リニューアルを行うに当たり、懐かしのボトルをNewtro的視点で再解釈したパッケージデザインが採用された。 また、これまで「古臭い」「高齢者向け」というイメージがあったソウル・江北地区も、現在では「Newtroの聖地」としてトレンドに敏感な若者たちが通う街へと変容しつつある。 このブームを牽引しているのは、ミレニアル世代以降の10〜30代である。呼吸をするようにインターネットを使いこ

    2019年、韓国のビッグドレンド“Newtro” 流行に至った経緯とK-POPに与える影響
  • 坂元裕二、野木亜紀子らに続く脚本家に? ヤングシナリオ大賞『ココア』14歳・鈴木すみれの実力

    坂元裕二、野島伸司、そして野木亜紀子など有名脚家を数多く輩出してきたフジテレビヤングシナリオ大賞。若手脚家の登竜門といわれる同賞を史上最年少の14歳(執筆時点では13歳)でさらったのが、現在、中学2年生の鈴木すみれだ。受賞作『ココア』が1月4日23時30分より放送された。目の肥えた審査員たちをうならせた若き才能のデビュー作はどのようなものだったのか。 『ココア』は何の接点もない3人の女子高生が主人公。教室にも家庭にも居場所がなく、夜の渋谷を彷徨い歩く黒崎灯(南沙良)。両親が共に不倫をしていることを知りながら、幸せな家族の一員を演じている鈴森香(出口夏希)。クラスメイトと一線を引き、誰にも笑顔を見せない大沢志穂(永瀬莉子)。それぞれ傷を抱える少女たちが、他者との交流を通して少しずつ再生していくさまを同時進行で描き、フィナーレのクリスマスでバラバラだった3人のストーリーがほんの少し交差する

    坂元裕二、野木亜紀子らに続く脚本家に? ヤングシナリオ大賞『ココア』14歳・鈴木すみれの実力
  • 宮崎駿監督、ドワンゴ会長・川上量生氏に激怒した真相を語る「あのウケ狙いが川上さんの弱点」|Real Sound|リアルサウンド テック

    10月25日、ドワンゴが運営する動画サービス「niconico」のニコニコ生放送にて、同社のゲームプロジェクトに関する情報番組「ドワンゴゲーム会議(仮)」が配信され、人気VTuberの電脳少女シロ、チュンソフト代表の中村光一氏、スタジオジブリの宮崎駿監督(映像出演)らが登場した。 番組冒頭、司会役のシロが「これまでドラクエシリーズなどを作られてきた中村さんですが、表に立たれることが最近少なかったようにお見受けします。もしかしてずっと温めていた作品があって今日、やっと出せるということなのですか?」と質問すると、中村氏は「はい、そうなんです。しっかりと作っておりました」と回答し、早速、視聴者の期待感を煽った。 まずは、人工生命観察育成プロジェクト「ARTILIFE」についての情報が解禁された。同プロジェクトはその初期段階で、ドワンゴの会長・川上量生氏が「『スタジオジブリ』の作品に活かせないか?

    宮崎駿監督、ドワンゴ会長・川上量生氏に激怒した真相を語る「あのウケ狙いが川上さんの弱点」|Real Sound|リアルサウンド テック
  • ヤバイTシャツ屋さん、音楽的特徴とその魅力とは? 高品質の“ヤバT流ロック”を考察

    音楽シーンに欠かせない存在になりつつあるバンド、ヤバイTシャツ屋さん(通称・ヤバT)。そのバンド名のコミカルさやキャッチーさ、歌詞が持つユニークさと特異性、趣向を凝らしたMVやアーティスト写真など、とにかく毎回大きなインパクトを与えてくれる。こうした要素と、楽曲の持つポップさが相まって、現在のように多くのファンを獲得したことは間違いない。 ヤバイTシャツ屋さん『Tank-top Festival in JAPAN』(初回限定盤)(DVD付) しかし、意外にもその音楽的側面に関して触れられる機会が少ないように思う。そう気づかせてくれたのが、『週刊文春』で連載されている「近田春夫の考えるヒット」だった。2018年10月11日号では、ヤバTのシングル『とってもうれしいたけ』から「KOKYAKU満足度1位」がピックアップされており、近田は彼らの楽曲を聴いて、「まず一番ダイレクトに突き刺さって

    ヤバイTシャツ屋さん、音楽的特徴とその魅力とは? 高品質の“ヤバT流ロック”を考察
  • 映画『ボヘミアン・ラプソディ』だけでは語り尽くせない、クイーンというバンドの功績と足跡

    ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック) 11月9日に公開され、国内映画興行ランキングで1位を独走するなど大ヒットを記録している『ボヘミアン・ラプソディ』。クイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーの半生をドラマティックに描いたこの作品が、単にクイーンやブリティッシュロックの熱心なファンだけにアピールするような内容だったら、これほどのヒットにはならなかったろう。それはフレディという特異な生い立ちとキャラクターを持った稀なるカリスマ・スターの光も影も過不足なく描き、様々なエピソードを(時に多少の映画的演出=事実の改変や誇張はあれど)無駄なく効率的に配列し、伏線も残らず回収した脚の巧みさ、クライマックスの『ライヴ・エイド』の完全再現も含めた時代考証の正確さ、そして主にライブシーンを中心としたダイナミックな演出の見事さなど、いくつもの要因がある。 とはいえ、フレディというカリ

    映画『ボヘミアン・ラプソディ』だけでは語り尽くせない、クイーンというバンドの功績と足跡
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