図2 制御シャフトの角度を変える機構。右のモータでウオームを回し、扇形のウオームホイールが制御軸につながっている。手前は可変タイミング機構とカムスプロケット。可変タイミング機構は本文で紹介したDOHCとは別の理由で付けている。 「これじゃDOHCの意味ないですね」。ちょっとうなった。三菱自動車が開発し、「RVR」「ギャラン フォルティス」「ギャラン フォルティス スポーツバック」に一斉に採用した「新MIVEC」エンジン(図1)。SOHCで吸気弁の可変リフト、可変タイミングを実現した(図2)。 横文字の略語が並んで申し訳ない。OHCというのはOver Head Camshaftの略。昔、カム軸がエンジンの下の方にあった頃についた名前で、今は普通のエンジンだ。その前のSとDはSingleとDoubleで、カム軸が1本か2本かを示す。MIVECは三菱の商品名でMitsubishi Innovat