経済産業省と文部科学省、電気事業連合会の幹部らが、二〇〇六~一四年に高速増殖炉の実用化に向けて話し合った「五者協議会」の議事録が作成されていないことが、本紙が経産省に行った情報公開請求で分かった。協議会は開発体制や費用の分担のあり方などを原子力委員会に報告し、実証炉開発で重要な役割を担ってきた。会合は非公開で議事録もないため、核燃料サイクル政策の意思決定過程の一部が検証不可能な「ブラックボックス」になっていた。 協議会は、日本原子力研究開発機構が高速増殖原型炉「もんじゅ」と並行し、後継となる実証炉の研究を実用化につなげるため〇六年七月に設置された。経産、文科両省と電事連、日本電機工業会、原子力機構の幹部が出席し、事務局は資源エネルギー庁原子力政策課が務めた。 エネ庁によると、一四年までに八回の会合が開かれ、高速増殖炉のほか、サイクルに必要な新しい再処理工場のあり方なども話し合われた。エネ庁
【石垣】石垣市への陸上自衛隊配備が、石垣市登野城にある国の電波望遠鏡の観測に影響し、銀河系誕生の仕組みなどを解明する国立天文台のプロジェクトを阻害する可能性があるとして、専門家の間で懸念の声が広がっている。同天文台の石垣島観測局は、防衛省が提示した市平得大俣の候補地から直線距離で約2キロの位置にあり、設置される可能性のある陸自レーダーの使用周波数によっては宇宙からの電波受信を妨げることになる。観測局の関係者は「機能できなければプロジェクトは頓挫する」と不安視し、早期の情報公開の必要性を指摘している。自衛隊の配備で、国のロマンあるプロジェクトが揺らぐ可能性が出ている。 国立天文台のプロジェクトの中核となっている石垣島観測局の電波望遠鏡=石垣市登野城 国立天文台の電波望遠鏡は石垣島のほか、岩手県と鹿児島県、東京都の小笠原諸島父島に配置され、同時に同じ星を観測することで直径2300キロの望遠鏡と
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