2015-10-03 水辺の景色には救いがある 海沿いや川沿いが好きで、よく散歩しに行くし、近くに住んだりもする。別に釣りやサーフィンといった趣味があるわけではないし、海や川へ行ってこれといってすることもない。でもなんとなく、良いと感じている。 なんで好きなんだろうと疑問に思っていたが、お気に入りの、真っ直ぐと東京湾へ繋がる太い隅田川のへりへ行き、そこへ掛かる橋の真ん中から、晴れた広い空を見上げて気が付いた。この抜けのある水辺特有の景色に、いつも救われているからだと。 都市には、建物や人が密集している。空はビルで、土地は人で埋め尽くされている。電車やエレベーターに乗ればギュウギュウだし、店や会社では手を伸ばせば届く距離に必ず誰かがいる。そんな街の中にいると、街や集団のパーツになっている感覚がする。社会の中の一人であるという強い自意識に、心が埋め尽くされる。 抜けのある景色は、そんな気分を開