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はじめてのアメリカ、はじめての共同生活。ふたりでなら、何だって楽しい。 この作品はエッセイではなく、フィクションです。
古い漫画の話で申し訳ない。いつもならあっちに書く話だが、今日はちょっとこっちに書きたい気分。 私の小説的原風景の一つが「指輪物語」であるのと同様、漫画的原風景の一つは明らかに「辺境警備」である。見た目そのまんまだ(笑) ……でも中身は大幅に異なる。180度違うと言って良いと思う。指輪物語は、善悪二元論のバリエーションだが、辺境警備は日本的融和のバリエーションである。指輪物語で賛美されるのは、フロドが汚れを負いつつも果たした善への献身であるが、辺境警備で賛美されるのは、汚れを負い、節を曲げることで融和を実現した神官さんとカイルだ。 そして、常にそこにいたのが、狂言回しの隊長さんである。 (以下長文ネタバレ、ぐだぐだ) 辺境警備で描かれる隊長さんは、 おちゃらけ昼行灯。誰にでも絡む、不精で不摂生で下ネタ大好きなおじさん。都で女に失敗して左遷されてきた。 昔は切れ者で鳴らした傭兵部隊の隊長であり
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