言葉と性と歴史に関するSuckerのブックマーク (1)

  •   血盆経和讃 | 五十雀俗謡集

    帰命頂礼血ぼん経 女人の悪業深きゆへ 御説玉ひし慈悲の海 渡る苦界の有様は 月に七日の月水と 産する時の大あく血 神や仏を汚すゆへ 自づと罸を受くるなり 又其悪血が地に触れて 積もりつもりて池となり 深さが四万余旬なり 広さも四万余旬なり 八万余旬の血の池は みづから作る地獄ゆへ 一度女人と生れては 貴賤上下の隔てなく 皆この地獄に堕るなり 扨この地獄の有様は 糸網張りて鬼どもが わたれ渡れと責めかける 渡るはならずその池に 髪は浮草身は沈み 下へ沈めば黒がねの 觜大きい虫どもが 身にはせきなく喰ひ付きて 皮を破りて肉をくひ 隅や岸へと近よれば 獄卒どもが追いいだす 向ふの岸を見わたせば 鬼ども揃うて待ちいたる 哀れ女人のかなしさは 呵嘖せられて暇もなし 寄せくる波の音きけば 山も崩るゝばかりなり 岸に立ちたる顔見れば 娑婆にて化粧し黒髪も 色も変りて血に染まり 痩せおとろへて哀れなり

      血盆経和讃 | 五十雀俗謡集
    Sucker
    Sucker 2010/12/02
    正泉寺『延命地蔵菩薩経 付仏説大蔵血盆経 血盆経和讃』
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