言葉と教育と自然科学に関するSuckerのブックマーク (1)

  • 雪の日の花火 | 科学と生活のイーハトーヴ

    その朝は大雪だった。 大学1年生の冬。まだマジメさの残る学生だった私は、1限目の物理化学を受けに登校した。 閉まっている校舎の外で、何人かの学生と待っていると、先生もいらした。 先生は鬼教官(試験の評価が厳しいこと)で有名だったが、ニコリともせずに進められる授業はとても丁寧で、わかりやすいものだった。 校舎はなかなか開かず、みんなで寒さに足踏みしながら待っていると、「すばらしい科学の発見というものはね」と先生が話し出した。 「すばらしい科学の発見というものは、花火みたいなものだと、ぼくは思う。 その花火を自分の手で打ち上げられれば、これに勝る幸せはないだろう。 しかし、その花火を上げるための手伝いができるだけでも、やはり幸せだ。 そしてね。実は、同じ時代にその花火が上がる瞬間を見られること、それを美しいと思えることも、この上ない幸せなんだと思うよ」 それから今に至るまで、

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