かぜをひくとどうして具合が悪くなるの? かぜの原因のほとんどはウイルスですが、私たちは日常的にさまざまなウイルスなどの病原体にさらされています。でも、それらすべての病気になるわけではなく、健康に暮らせているのはなぜでしょう? それは、身体に備わった免疫のおかげです。ウイルスや病原菌などの外敵が身体に侵入するのを防ぎ、病気から守ってくれているのが免疫の働きなのです。たとえば、かぜのウイルスが鼻や口から侵入しようとすると、粘膜や鼻毛といったバリアが働き、くしゃみや鼻水でウイルスを外に追い出そうとします。もしこの物理的なバリアをすり抜けてウイルスが体内に侵入してくると、今度は 白血球の一種で、全身に分布している。外部から侵入した異物を取り込み消化(貪食)して、その情報を提示し、警戒物質(サイトカインなど)を分泌して周囲の免疫細胞を活性化したり、呼び寄せたりする。自然免疫の一員。マクロファージ