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  • 小熊研 研究プロジェクトA ブルデュー

    (※)「文化的再生産の社会学」 1964年の全労働人口の44.8%を占める労働者の子弟が全学生のうちわずか8.3%に過ぎないのに対し、たった2.8%の上級幹部職の子弟が学生の中に占める割合は15.9%にも上る。1961年の国立統計経済研究所の調査「フランスにおける社会的成功」でも、指導的エリートの3分の2が最上層の出身であることが指摘されている。進学機会が広がったとしても、社会階級ごとの進学チャンスの比率はほとんど変わらないのだ。 少なくとも中産階級・庶民階級に人々にとって、「どの社会階層にも開かれた大学」という大学の自画像は、あまりに現実とかけ離れたものであった。 学生達の反乱―5月革命の勃発― その一方で、勤勉さを武器として、中産階級・庶民階級の出身から大学への立身出世に成功した人々も確実に増えていった。メリトクラシーと、それに付随する楽観論が語るほどではないにしろ、教育の機会均等は、

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