内戦が続くシリア最大の激戦地のアレッポ東部で、国連は配給していた食糧が底をついたことを明らかにし、住民の飢餓を防ぐため、半年間途絶えている食糧の運び入れの再開に協力するよう、戦闘を続けるすべての勢力に呼びかけました。 しかし、国連のシリア問題の担当者は10日、スイスのジュネーブで会見を開き、今週、配給していた食糧が底をついたことを明らかにしました。 国連の報告書によりますと、アレッポ東部では食糧の不足が深刻化していて、母親たちは限られた食べ物を子どもに与えるために、みずからは腹を縄でしばったり、水を飲んだりして飢えをしのいでいるということです。 国連の担当者は「冬に入り、大規模な飢餓が起こる恐れがあるが、まだ防ぐことができると信じている」と述べて、戦闘を続けるすべての勢力に対し、半年間途絶えている食糧の運び入れの再開に協力するよう呼びかけました。 国連はシリアのアレッポ東部に食糧を運び入れ