Tweet 今売りの文藝春秋10月号について。下山事件関係は正直目新しい情報が何もない記事でした。しかし、この村木さんの手記(「手記」と言いつつ、江川紹子さんが取材・構成となっているので、実際に書いたのは江川さんのようですが)はなかなか興味深く、これだけで780円以上の価値はあると思います。 村木さんと言ってもわからない方のために。元厚生労働省雇用均等・児童家庭局長だった方で、大阪地検特捜部に全くの捏造の冤罪容疑で逮捕され、1年以上も勾留されたあげくに無罪判決が出た方です。 先般逮捕された前田検事の話も出てきます。村木さんに口添えを依頼したとされる石井議員が、そのような事実はないことを証明するために、事件があったとされる2004年の手帳をすべて用意して前田検事の聴取に臨んだところ、彼は全く興味も示さずに検察のシナリオ通りの供述を引き出すことだけに注力していたとのことです。 典型的な冤罪のパ
Tweet 足利事件のDNA鑑定について、「インサイドアウト脳生活。」さんにて専門家による解説がなされています。 生命系科学者が見た足利「冤罪」事件 前編 生命系科学者が見た足利「冤罪」事件 後編 さすがに専門家だけあって、わかりやすく詳細な内容です。この手の科学の話は、妙に一部分だけ引用するとその部分だけが文脈から離れて一人歩きしてしまう危険もありますので、是非ともリンク先で原文をお読み下さい。「DNA鑑定」の実際がよくわかります。 ただし、「後編」の最後から2番目の段落(「冤罪の確率」)に関してはあまり賛同できません。当時の技術的限界によって誤判定が生まれ、そのために結果的に冤罪となってしまったのであれば誰も何も非難しないでしょう。足利事件で非難されるべきなのは、検察・警察が当時のDNA鑑定の科学的限界を承知した上で、DNA鑑定装置の予算を確保するために故意に菅家さんを冤罪に陥れた点に
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