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人生と書籍に関するamanoiwatoのブックマーク (4)

  • 2013-08-11

    ある奴隷少女に起こった出来事 作者: ハリエット・アン・ジェイコブズ,堀越ゆき出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2013/03/29メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (8件) を見る 尊敬する知人に勧められたので期待して読み始めた。期待を大きく上回っていた。内容はタイトルからおよそ想像がつくだろう。アメリカに奴隷制があった1800年代、ノースカロライナで生まれ育った著者の体験を記している。 奴隷制については「アンクル・トムの小屋」とリンカーン、そして小中学校の時に習った黒人霊歌にまつわるエピソードくらいしか知らなかった。そのため書が記す、奴隷制がもたらす白人家庭における人心荒廃については、想像したこともなかった。それは、書によれば、こういうことだ。 白人の奴隷所有者(男性)は、所有する女性の奴隷との間に何人もの子どもをもうける。子どもの肌の色が薄いため、父親が奴隷でない

    2013-08-11
  • アンナ・カレーニナ(その2) - アブソリュート・エゴ・レビュー

    (前回の続き) これもクンデラが書いていることの紹介になるが、この小説は列車事故で始まり列車事故で終わるというシンメトリックな構成になっている。この構成美を人は小説ならではの人工性、つくりごとと思うかも知れないが、それは間違っている、とクンデラは言う。なぜならば人生はまさにそのように構成されているからであり、人は小説の人工性を非難するのではなく、そのようなシンメトリーを人生の中に見ず、発見できず、結果的にそうした美しさが人生から失われていることこそを嘆かねばならないのである。 この『アンナ・カレーニナ』はそのような、人が目を塞いでいるがゆえに見えなくなっている人生の美しさ、不合理で説明がつかないけれども確かに現実の中に存在する暗合、シンメトリー、そしてアイロニーの数々に満たされている。こうしたトルストイの洞察力はこの小説に、他では見られない知的興奮とスリルを与えている。たとえばアンナの夫カ

    アンナ・カレーニナ(その2) - アブソリュート・エゴ・レビュー
  • 春にして君を離れ - アブソリュート・エゴ・レビュー

    『春にして君を離れ』 アガサ・クリスティー   ☆☆☆☆ 再読。アガサ・クリスティーがメアリ・ウェストマコット名義で発表した普通小説の一作目である。つまり、これはいわゆるミステリではなく、殺人事件は起きない。とはいってもそこはミステリの女王クリスティー、きわめてミステリ的な作品である。広義のミステリと言っていいと思う。非常にユニークな小説で、これに似た小説はちょっと他に思いつかない。 主人公のジョーン・スカダモア夫人は娘夫婦が住むバグダードからロンドンに帰る途中、交通機関の支障のため砂漠の町で足止めをくらい、ありあまる時間をもてあまし、砂漠を散策しながらこれまでの自分の人生をとりとめもなく振り返る。夫、子供たち、友人たち、彼らとのやりとり、交わされた言葉、態度。自分は何を恐れているのか、何が自分を不安にさせるのか。自分をよき、よき母と信じるジョーンの自己イメージは揺らぎ始め、やがてがらが

    春にして君を離れ - アブソリュート・エゴ・レビュー
  • ネットに時間を使いすぎると人生が破壊される。人生を根底から豊かで納得のいくものにしてくれる良書25冊を紹介-分裂勘違い君劇場

    ネットに割り当てる時間配分を間違えなければ、ネットは人生を豊かにし、自分の未来を切り開く力をくれます。 しかし、ネットに多くの時間を使いすぎると、人生を根幹から豊かで納得のいくものにしてくれる良書を読む時間を失い、自らの人生を破壊し、未熟なまま老いてしまう危険があります。 「優れた書籍」と「はてなの人気エントリに上がるような記事」との落差は、ギアナ高地の断崖絶壁どころではありません。 もちろん、分裂勘違い君劇場のような、薄っぺらくて、矛盾だらけで、勘違いしまくってて、長いだけでろくに内容のない記事ばかり掲載するうんこブログは、優れた書籍とは、比較すること自体がもはや犯罪です。 しかし、分裂勘違い君劇場より1000倍優れている梅田望夫氏や小飼弾氏のやブログといえども、図書館や書店に並ぶ良書の前には、やはり、ゴミより幾分マシだという程度の価値しかないのです。 優れた書籍のレベルとは、それほど

    ネットに時間を使いすぎると人生が破壊される。人生を根底から豊かで納得のいくものにしてくれる良書25冊を紹介-分裂勘違い君劇場
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