スマートフォンの普及により、手軽にいつでもどこでも写真が撮影できるようになった現代。とても便利になった反面、たまたま自殺や事故現場に居合わせた人たちが興味本位に亡くなった人を撮影し、不特定多数の人を驚かせようと電子掲示板やSNSに投稿するなど、人間性を疑いたくなるようなことをする者もいる。 現代社会において、遺体写真を撮影することはモラルに反すると考えられており、遺族であっても死亡後の家族の写真を撮ることは抵抗を感じるものである。しかしヨーロッパでは、亡くなった家族の遺体写真を撮影するのが「ごくごく自然な流行」だった時代があった。ヴィクトリア朝時代(1837〜1901)に、庶民の間で行われていた「死後の記念写真(ポストモーテム・フォトグラフィー)」である。 【その他の画像はこちらから→http://tocana.jp/2014/09/post_4867.html】 ■庶民が求めた、ダゲレオ