魯迅の妻、許広平さん - Discover the 「風雅のブリキ缶」 written by tonkyu科学と文芸を融合した仮説作品「風雅のブリキ缶」姉妹篇。街で撮った写真と俳句の取り合わせ。やさしい作品サンプルも追加。 ４５歳の魯迅は自分の教え子と恋に落ち、結婚したけしからぬ男だ。１９２５年当時、魯迅は北京女子師範大学でも教えていた。許さんもそこの国文科の学生だった。すでに年齢は２７歳ぐらいだから、まあ、魯迅が一方的にたぶらかしたと非難するにはあたるまい。魯迅はニッポン留学中に一時里帰りし、２６歳で朱安さんと結婚したが、一週間後には単独でニッポンに戻ってしまったから（婚姻は終生は破棄されなかった）、まあ、実質的にずっと独身状態をたもっていたのであろう。中国の女性は強いから社会にどしどし出ていく。とかく問題なのは、亭主が出世して、皇帝になったとか主席になったとか、そして自らの権勢に溺れる女性の弱さである。魯迅の場合、許さんを残して先に死んだが、魯迅を高く評価した毛沢東および中国共産党によって
