ロバート・ガブリエル・ムガベ(Robert Gabriel Mugabe[注 1]、1924年2月21日 - 2019年9月6日)は、ジンバブエの政治家。ジンバブエ首相(初代)、大統領(第2代)、アフリカ統一機構議長(第35代)、アフリカ連合議長(第13代)、ジンバブエ・アフリカ民族同盟代表、ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線代表(初代)などを歴任した。1980年に首相に就任して以来、37年間にわたってジンバブエに君臨したが国防軍にクーデターを起こされ、2017年11月21日に大統領を辞任した[1]。黒人民族主義者およびマルクス主義者である[2]。 ムガベが「世界最悪の独裁者」と呼ばれるようになったきっかけは、1990年代末に始まった白人財産の補償なしの徴収にあった。失政、暴言、汚職、拷問、地位を利用した蓄財、選挙不正、病気の流行、食糧不足とあらゆる問題や疑惑が持ち上がり、「殺人暴君」と