このゲームの主人公は、マンションの上階から地上に落ちてきてしまった子猫。彼が町の先輩猫やカラスやタヌキなどの助けを受けながら元いた部屋を目指す、という内容だ。 舞台となるのはオープンワールド……というよりも、東京の小さな駅の商店街1個分ぐらいのオープンな構造のフィールドを子猫が冒険するゲームだと思っていただきたい。猫なので壁の上を歩いたり、逆に壁の穴を潜って中に入ったりしてヘンなところに行けたりするけど、そんなに大きなゲームではないのであしからず。
“著作権の保護”と“名作を後世に残したい”という思いと ――まずは“プロジェクトEGG”がどのようなサービスなのか、改めて教えてください。 鈴木“プロジェクトEGG”は、1980~90年代の名作PCゲームを復刻してお届けする取り組みで、スタートしたのは2001年11月になります。1980年代~90年代というのは、ハードウェアの進化に合わせてゲームも進化していた時代で、魅力的なゲームが続々とリリースされていました。それが、インターネットが普及し始めた1990年代後半になって、そんな時代のソフトが、権利関係などが明確にされないまま、エミュレーター(※)などを介してやり取りされるケースが増えてきたんですね。 当時私はボーステックという老舗PCメーカーに所属していたのですが、レトロゲームに一定のニーズがあることを肌で実感しつつ、権利問題がクリアーにされないままやり取りされているレトロゲームに対して
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