4月3日、足元で続く150円台の円安が、日本の物価を予想外に押し上げる可能性が出てきた。都内で3月撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [東京 3日 ロイター] - 足元で続く150円台の円安が、日本の物価を予想外に押し上げる可能性が出てきた。4月から食品の値上げが再加速しているが、円安の影響は数カ月後に出てくることを勘案すれば、夏場以降に食品などモノの値上げが継続し、サービス価格の上昇も加わって日本の消費者物価指数(CPI)は高止まりすると筆者は予想する。 日銀が4月の展望リポートで物価見通しを引き上げる公算が大きいとみているが、一方で国内総生産(GDP)は自動車生産の停滞が足を引っ張る形で2024年1─3月期はマイナス成長になる可能性があり、日銀は気がかなりな消費動向も含めた内需が拡大する気配が見えることを次の利上げ検討の前提にすると筆者は考える。