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ブックマーク / hongokucho.exblog.jp (12)

  • 日銀文学はやはり分かりにくいね=「続けている」の含意 | 本石町日記

    日銀は4月の景気判断を変えた。これまでは「景気は持ち直している」、今回は「景気は持ち直しを続けている」となった。では問題。景気判断は変わらないのか、変わったのか。私は最初、「変わってないな」と受け止めた。でも、各パーツの細かいところが明るめになっていて、表現は変わった(続けているがくっついた)のだから、判断も変わったのかな、と思い、誰かが「半歩前進ですかね」と言ったので、それでいいんじゃない、となった。 で、白川総裁は会見では「一歩前進」と説明した。変わらないか、変わったか、の質問に戻れば、最初の受け止め方は零点、表現が変わったことに改めて着目した行為は30点、「半歩前進」と誰かが言ったのは75点といったところか。まあ、点数に根拠はないですが。 景気判断の表現に戻ると、日銀は昨年11月から「持ち直している」を使っている。3月までこれが続いて、今回「持ち直しを続けている」となった。普通の感覚

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    chnpk 2010/04/12
    日銀文学難しすぎワロタ
  • FOMCは現状維持で良かったと思う=長期金利とのゲーム | 本石町日記

    FOMCが現状維持を決めた。景気の先行きはなお予断を許さず、再び下降する可能性があると思うが、対マーケット(特に長期金利)とのゲームという側面ではこれまでの政策を淡々と続けるのが賢明。なぜなら、期待に応える政策をやってしまうと期待の奴隷になるため。国債買入ロジックは事実上の相場介入政策ではあるが、この点はやってしまったものは今さら撤回もできず、ロジックは曖昧にしながら、債券相場は放置プレーとするのは得策でありましょう。 アラン・ブラインダーが「金融政策の理論と実践」でも述べたように、中央銀行は市場からの独立も確保する必要がある。FRBは過去数ヶ月、荒れるマーケットに翻弄され、国債まで買ってしまい、上述したようにロジックも怪しげになったが、かっといって期待に応えて国債買入増やしたり、時間軸強化とかやったら、荒れるたびに同様の対応を余儀なくされていく。ポジショントークも多いですからね(苦笑)。

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    chnpk 2009/07/01
    なんとなく消去法で元鞘的な。そうだよなー根本が変わるとしたらそれは所謂革命だよなー。・・・あると思います。
  • バーナンキ議長の講演で思ったこと | 本石町日記

    バーナンキ議長が22日、ボストンカレッジの卒業式で行った講演が話題となっているようだ。ぐっちーさんらが取り上げていましたね。で、改めて読んでの感想を簡単に。 少年時代からのエピソードはしんみりさせる。サウスカロライナの田舎町の薬屋さんの息子として育ち、高校ではまあ出来が良くて、カレッジ進学が当然視されていたが、もっとも人は(進学は念頭にあったものの)家から遠く離れるつもりはなかった。ところが、その後は予想もしない展開で、FRBの議長になった。近所の友人Ken Manning氏とのエピソード、17歳の少年がハーバードの門をくぐった時の思いなど、ほのぼのする内容であります。 経済学の限界も率直に語られており、納得する内容である。多くのセントラルバンカーが抱く思い(悩み)を代弁していると思った。私は経済学徒ではなかったこともあり、経済学にはシニカルになりがちである。日銀のその方面の方々には時に

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    chnpk 2009/05/29
    経済学や定量分析は宗教の機能的等価物という話。
  • ドル安を懸念する日中外準大国のアンビバレント=クルーグマン教授の一理ある指摘 | 本石町日記

    大量のドル外貨準備を持つ日がドル安を懸念しても仕方ないのではないか、というのはちょっと前に書いたとおりである。円高(ドル安)を避けるために介入し、結果的にドルを抱えた。つまり、日の通貨政策は円高回避が最重要であった、ということだ。ドル安が不安だからドルを買わない、というのは外貨準備の損失回避が最重要となり、通貨政策は「円高に耐えるぞ」に変わるとを意味する。 で、クルーグマン教授の見解だが、「China and the liquidity trap」で興味深い指摘をしている。これはニューヨークタイムズの経済コラムニスト、David Leonhard氏の米中関係の記事(の一文)に反論したもの。同氏はこの中で「中国がこれからはドル(米債)を買わないと決めたら、金利が急騰して米経済は大変なことになる」と憂慮するが、クルーグマン教授は「違う」と反論している。その内容を超簡単にまとめると以下の通り

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    chnpk 2009/05/21
    いやあ、アメリカがここでドル安に方針転換したらもうパニックですよ為替市場はと思うけども。http://d.hatena.ne.jp/chnpk/20090521/1242868687
  • 共産党・大門先生の質疑(保存用) | 本石町日記

    既にドラめもんさんが紹介されているが、歴史的な保存資料としてこちらにもアップしておきます。 第171回国会 財政金融委員会 第15号 平成二十一年四月九日(木曜日) ○大門実紀史君 大門でございます。 白川さん、一周年ということで、おめでとうございます。 大久保さんの資料、また今日の毎日新聞の社説もそうですけれども、白川総裁の評価というのはどんどん上がっているようでございますけれども、世間の評価が上がれば上がるほど私の評価は下がるという関係にございます。 一年前とは大違いだなというふうに思うんですけれども、まあ大変な一年だったというふうには、その点は同情はしているんですけれども、私は日銀に一貫して申し上げてきたのは、こういうときですから何もおやりになるべきではないとは決して申し上げているわけではございませんけれども、中央銀行ともあろうものが個別経営、個別企業、個別銀行の中身に入るようなこと

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    chnpk 2009/04/24
    共産党としての主張も聞いてみたいな。整合性を保てるのか?
  • 「国は破産しない」と「仕組み債」のニ題について | 本石町日記

    15日と16日の大機小機についての簡単な感想。 15日は越渓氏の「日国は破産しない」。コメント欄でも指摘されたやつです。国債が多いのは、国民が国債を買い、その金融資産が増えることなので国は破産しない、だから国債をドンドン出して財政をバッと出せ、という主張。 財政は、日のようにホームバイアスが強く、経常黒字国であるなら、そう簡単には破産しない。ただ、ものには限度があって、企業・家計が困窮化して預貯金取り崩しが優勢になると間接・直接に国債を買う余力は乏しくなり、やっぱり国債増発にはどこかに限度があるようにも思う(それがどこかは不明確だが)。 私が財政問題でよく思うのは、土光臨調のことである。数年前、NHKでメザシの土光さんが再放送されたのだが、番組の中で当時のニュース場面があり、アナウンサーが「財政赤字が深刻であり…」と言っていた。で、そこに出ていた国債発行残高は80兆円ちょっと。これで大

  • バーナンキ議長が「出口政策」に言及するのは… | 本石町日記

    やっぱり市場機能の復活を狙った「質的緩和」に気なのだろうか、と思った。 週明けの内外債券市場は下落(金利は上昇)したが、株高など景気底入れ期待、国債需給の悪化懸念とかいろいろ材料はあるが、バーナンキ議長が「出口政策」に言及したことも金利上昇要因の一因になった面もある、との指摘を受けた。出口に言及するのは、日銀の時間軸コミットメントでは反則であるのはよく知られたことで、リフレ政策のあり方としては確かに違和感がある。で、この点は連銀ウォッチブログとして秀逸な「Tim Duy's Fed Watch」でも取り上げられていた。 この中ではJohnson and Kwak(前者はIMFの元チーフエコノミスト)が「バーナンキ議長は(量的緩和で)インフレ期待を高める政策をやっている」と主張しているのに対し、Tim Duyがクルーグマン教授の指摘とかも引用して違うんじゃないのか、と反論している。なかなか

  • EIUの世界が危険化するリポート=日本は安全です | 本石町日記

    「Finantial Ninja」でEIU (Economist Intelligence Unit)の世界が危険化する可能性を分析したリポートを見つけた。 詳細を知りたい方は当該エントリーからリポートをダウンロードできるのでご覧あれ。簡単にまとめると以下の通り。 メーンシナリオ(確率60%) 各国当局の経済対策で景気は安定化する(ただし低成長)。 メーンリスクシナリオ(確率30%) 景気対策失敗。長引く不況。保護主義の台頭。グローバリズムの反転。 サブリスクシナリオ(確率10%) ドル崩壊。アンカーとなる価値の喪失。世情混乱、暴力的デモの横行。つまり暗黒の世界である。 リポートは確率10%の危険シナリオの分析に軸足を置いたもの。地域別危険マップがあるので、これは視覚的に分かりやすい。結論から言えば、このシナリオでも日は「安全」であります。165カ国の危険ランキング(1位が一番危険・ご存

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    chnpk 2009/03/26
    中国がなんとか生き延びるなら、結構中国が資本を集めて伸びたりしてな。
  • お待たせ、共産党・大門先生の詳報=市場経済、最後の守護神? | 本石町日記

    ちょっと見出し変えました。 参院財政金融委(4日分)の会議録がアップされました。市場経済の最後の守護神?となった感のある共産党・大門先生の堂々の主張は以下の通り。つまんだ形で紹介します。 ○大門実紀史君 (略)株を公的資金で支えるとかこういうことは、当に気を付けないとちょっと飛びはねた議論がすぐ出るんですけれども、よくよく考えなきゃならないんじゃないかなと思っております。 小手先でいろいろやっても、結局元に戻ってしまうと。それは、やっぱり株というのは実体経済の反映、鏡でございますから、何かやらなきゃといって焦っちゃって、もう一喜一憂して、今日下がった、何かやらなきゃと、もう右往左往してしまうのは気持ちとしては分からなくありませんが、政治こそどんと構えて、来の対策を打たないといつまでたっても逆に政治が翻弄されるということにもなりかねないんじゃないかなというふうに思っています。 ○大門実紀

  • 共産党・大門先生の主張にしびれました… | 本石町日記

    国会中継はモニターしているが、もちろん全部を入念に視聴するわけではなく、総裁など日銀幹部が答弁に立つ場面に集中する。つまり適宜のモニターである。関係ない場面では別な仕事とかしているのだが、たまに垂れ流しの状態でも質問者・答弁者の発言が耳に入るときがある。発言内容に惹かれるキーワードがあるため。総裁らが呼ばれた一昨日の国会(参院財金委)で聞き入ってしまったのは共産党・大門実紀史議員の質疑でありました。 興味を引いたキーワードは「日経」でありました。多少脚色すると次のフレーズ。 大門先生 「この日経一面の記事は何ですかあ(怒)。CPを買えって言うんですかあ(怒)」 このフレーズがいきなり耳に入り、ちょっと聞く体制に入る。で、どんどん聞き入った。ポイントは以下の通り(これも脚色あり)。 ・CPを買って、それで効果があるとしましょう。 ・でもよく聞いてください、みなさん。効果がある、というのは市場

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    chnpk 2009/03/06
    『市場経済擁護の最後の橋頭堡は共産党になる』かと。面白かった。
  • また思い付いた=超簡単なB/Sターゲット政策(別名・無菌豚作戦) | 本石町日記

    まあほとんどジョークだが。FRBの「漠たる量的緩和」で中央銀行のB/S規模が緩和度合いの尺度として比較されかねない事態となってきた。そこで、また思い付いたのだが、まさに「B/Sターゲット政策」をやったらどうか。とりあえず簡単にメリット・デメリットなどを整理してみた。 <メリット> ・日銀は簡単にB/S拡大が出来る ・ツイストを重ねるだけ ・エグジットも比較的容易 ・資産は傷まない(きれいに太る無菌豚作戦=FRBはイベリコ豚) ・福井前総裁はまさにこれに近いことやったじゃないか ・ターゲット金額がデカイ(今は130兆円弱)ので、マスコミがはしゃぐ。政界も喜ぶ ・金額が注目されれば効くかもしれない <技術的ポイント> ・ツイスト機動性or能力を高めるために売手レートの上限を撤廃(つまり気にわないからと言って足きりしない) <デメリット> ・バカじゃないか、と言われる ・調節課は当座預金残高操

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    chnpk 2008/12/19
    「豚は太るか死ぬしかない」
  • 通貨スワップ協定を締結!=ポイントやら雑感やら | 本石町日記

    ・日銀に抜かれた。悔しい…。そろそろかと思って構えに入った瞬間であった。 ・日の日銀は挙動不審。総裁挨拶が代理になる、いろいろ電話してもなぜか席にいない人が多い、人の出入りがせわしない。まあ、こういうときは要注意でありますね。 ・記者レクは坂&高口企画役(企画二課長と調節課長、前任・後任のコンビ)。両氏とも課長としてのデビュー戦。高口氏、なぜかスタッフ席に座ろうとしたのには苦笑した。 協定に至る背景 ・リーマンの法的破たんで各種金融市場の流動性が一気に低下。 ・為替スワップ市場も流動性が落ちる。 ・邦銀は外貨融資が増大中で、その調達は円投が中心。 ・為替スワップの機能低下で円投ルートの外貨調達がひっ迫。 ・この影響でドルキャッシュのターム物金利がぶっ飛び始めた。 ・FRBも困った。日銀も困った。で、協定に至る。 ・決定会合に間に合わず、臨時会合を開いたのは状況がそれだけ切迫したため。

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