注射器に新型コロナウイルスワクチンを充填(じゅうてん)する様子(2021年11月9日撮影)。(c)THOMAS KIENZLE / AFP 【11月10日 AFP】世界保健機関(WHO)は9日、2022年に世界で最大20億本の注射器が不足する恐れがあると警告した。生産態勢を強化できなければ、世界のワクチン接種に支障が出る恐れもある。 新型コロナウイルスワクチン接種のために世界の注射器の消費量が平時よりも数十億本多くなっているが、供給量が追い付いていない。 WHOのシニアアドバイザー、リサ・ヘドマン(Lisa Hedman)氏は記者会見で、新型コロナワクチンの供給増に合わせて注射器も増産する必要があると指摘した。 ヘドマン氏は「ワクチンの接種状況にもよるが、注射器が10億~20億本不足する恐れがある」と述べた。 注射器が不足すれば、定期的な予防接種の遅れといった深刻な事態を引き起こす恐れがあ