『千と千尋』超え『鬼滅の刃』が、映画ビジネスに起こした「前代未聞の革命」 中小規模の作品は、劇場から消えていく 『千と千尋』を超えて歴代1位に 興行収入300億円の大台を突破したと思いきや、瞬く間に『千と千尋の神隠し』(316.8億円)が持つ日本歴代興行収入記録を更新し、歴代1位の座に就いた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。コロナによる未曾有の危機に襲われた2020年の映画界を振り返るうえで、本作を避けては通れない。 年末を前に『鬼滅の刃』の映画界への貢献を振り返るとともに、過去に例を見ない、映画史に残る激動の1年となることが予想される来年の映画界を考えてみる。 コロナ禍において深刻なダメージを被った日本の映画界だが、そんな暗い空気を払拭するかのように、『鬼滅の刃』が業界、さらには社会全体を盛り上げている。 公開前から興収100億円を狙える大作として注目されていたが、フタを開けてみれば公開