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ブックマーク / hicksian.hatenadiary.org (12)

  • サムナー 「臆病さという名の罠」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    ●Lars Christensen, “15 years too late: Reviving Japan (the ECB should watch and learn)”(The Market Monetarist, April 4, 2013) これまで過去15年にわたって日銀行はデフレ的な政策(deflationary policies)を推し進めてきたが、その日銀行が今や進路をはっきりと変えつつあるようだ。このことは日開催された金融政策決定会合の内容を見れば誰の目にも明らかだろう。今回の決定に関しては「極めてよいニュースだ」という言葉以外に何と書いたらよいものかこれといってうまく思い付かない。今回の日銀行の決定は日にとっても世界経済にとっても好ましく、また、教科書通りの金融緩和策であると言える。あえてマイナス面を挙げると、ターゲットが名目GDPの水準ではなくインフレ率に

    サムナー 「臆病さという名の罠」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
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    cybo 2013/07/21
  • 「通貨戦争をめぐる混乱」+α - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    ●Paul Krugman, “Currency War Confusions”(The Conscience of Liberal, February 15, 2013) 所々こちらで勝手に言い回しを変えているところがあるのでご注意を。 最近話題になっている「通貨戦争」(“currency war”)についてどう思うかと尋ねられることが多いのでここで私の立場を明らかにしておこう。私の見解はこうだ。「通貨戦争」をめぐって世間で語られていることは思い違いに満ちており、政策担当者がその議論を真剣に受け止めてしまうと非常にまずいことになるだろう。 まずはじめに、多くの人々が過去の(歴史上の)通貨戦争について抱いている認識は正しくない、という点をおさえておく必要があろう。1930年代に世界経済を襲ったとされる悪循環を説明するために「保護主義」(protectionism)と「通貨切り下げ競争」(c

    「通貨戦争をめぐる混乱」+α - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
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    cybo 2013/02/21
  • 「尾の振り方」を学ぶためイギリスへ向かう+クルーグマンインタビュー - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜 2013-02-18

    ハワイで長いバカンスを満喫されていたご様子のレギュラー先生が「リフレ摘発」のニュースに驚いて一時帰国。勘違いだったとわかるや、すぐさまイギリスに旅立たれました。イングランド銀行の新総裁に就任予定のカーニーに「尾の振り方」を学ぶためだそうです。短時間でしたが、久しぶりに先生とお話することができましたので、その時の会話の様子を記憶している範囲で再現します。 ○「尾が犬を振る」 "The tail wages the dog"っていう表現があるワンね。「尾が犬を振る」という意味ワンね。金融政策の文脈では、政策短期金利(尾)の上げ下げが実体経済(犬)に影響を与える、ということを指すワンね。 "The tail wages the dog"っていうのはトービンが好んで使う表現ワンね。例えば、この論文のpp.19にあるワンねつ ●James Tobin, “Monetary Policy: Recen

    「尾の振り方」を学ぶためイギリスへ向かう+クルーグマンインタビュー - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜 2013-02-18
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    cybo 2013/02/21
  • 「Q. 仮に日本銀行が実際とは異なる金融政策を採っていたとしたらデフレは避け得ただろうか?」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    ●Japan's Deflation(IGM Economic Experts Panel, January 29, 2013) 「1997年以降日ではデフレーションがしぶとく続いているが、仮に日銀行が実際とは異なる金融政策を採っていたとしたらデフレは避け得ただろう」。この主張に同意しますか? *「強く同意(Strongly Agree)」(21%/43%(confidenceの度合い*1でウェイト付けした場合)) <Judith Chevalier、Darrell Duffie、Barry Eichengreen、Bengt Holmström、Anil Kashyap、Pete Klenow、Maurice Obstfeld、Nancy Stokey> Darrell Duffie 「まったくその通り(Strongly Agree)。仮に十分過激な金融政策が実施されていたとしたらイ

    「Q. 仮に日本銀行が実際とは異なる金融政策を採っていたとしたらデフレは避け得ただろうか?」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
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    cybo 2013/02/05
  • 「どマクロの世界では期待インフレ率の上昇はどのような効果を持つか?」 - 2012-12-24 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    今日もまた例の彼とランチ。いつにもましてのマシンガントークだったけれども、突然ナプキンの裏に何か図を描き出すものだから、「もしや新しい経済学が誕生する瞬間に立ち会っているのか」・・・と一瞬緊張してもみたり。 IS-LMとかAD-ASとかいった「どマクロ」(ミクロ的基礎付けのないマクロ経済学)の世界では、期待インフレ率の上昇はどのような効果を持つんだろうね? 例えば、Yamin AhmadさんのIntermediate Macroeconomics(中級マクロ経済学)の中間試験(pdf)の問4はこうなっているよね。 「問4. 期待インフレ率の上昇は、物価が一定の下で、総需要の水準と総需要の構成に対してどのような効果を持つでしょうか? 期待インフレ率の上昇が経済活動に対して何の影響も及ぼさない(中立的な影響しか持たない)のはどのような状況においてでしょうか?」 「答. この問いはマンデル=トー

    「どマクロの世界では期待インフレ率の上昇はどのような効果を持つか?」 - 2012-12-24 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
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    cybo 2012/12/25
  • クリスティーナ・ローマー「為替レートに関する率直な議論を求む」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    ●Christina D. Romer, “Needed: Plain Talk About the Dollar”(New York Times, May 21, 2011) 日付に注意されたい(2011年5月21日付の記事)。 最近開催されたコンファレンスでベン・バーナンキ(Ben S. Bernanke)FRB議長は最近のドル安傾向について意見を求められた。バーナンキはその質問に対して「為替レートの問題に関する政府のスポークスマンは財務長官です。ただ言うまでもありませんが、アメリカは強いドルを歓迎しています。」とだけ答えて軽く受け流したのであった。 バーナンキのこの発言を耳にした時、私の脳裏にはオバマ政権のアドバイザーを務め始めたばかりの頃に体験した一つのエピソードが思い浮かんでいた。あれは2008年11月のこと、私はラリー・サマーズ(Larry Summers)―彼は元財務長官であ

    クリスティーナ・ローマー「為替レートに関する率直な議論を求む」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
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    cybo 2012/11/30
  • 「ストーリーを疑う;ストーリーとうまく付き合う方法(1)」 - Irregular Economist ~hicksianの経済学学習帳

    コーエンのTED講演を訳してみる。5回くらいに分けて訳す予定。所々こちら側で勝手に言葉を補ったり付け加えている箇所もあるのでそのあたりよろしゅう。 何の変哲もない普通の時代にあっては経済学者のブログが大きく注目されることはおそらくないでしょう。しかしながら、これからお話をしていただく講演者が運営されておりますブログ Marginal Revolution は大変な人気を博しております。また、この講演者はニューヨークタイムズ紙のEconomic Scene欄にも定期的に記事を寄稿されております。日は大停滞(Great Stagnation)とその後の世界についてご説明をしていただくべくこちらまでお伺い願いました。日の講演者はこの方、タイラー・コーエン(Tyler Cowen)氏です。 ストーリーについて話してくれないか、との依頼を受けまして今日はこうしてこちらまで参ってきたわけですが、こ

    「ストーリーを疑う;ストーリーとうまく付き合う方法(1)」 - Irregular Economist ~hicksianの経済学学習帳
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    cybo 2012/02/08
    ありがたや。
  • 日本の金融政策(オタク系) - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    ●Paul Krugman, “Japanese Monetary Policy (Wonkish)”(Paul Krugman Blog, July 30, 2010) (追記)文中で取り上げられているサムナーの論説についてはmaedaさんによる邦訳が存在する。是非ともご一読を。 ●“美しいモデルと不都合な事実 by Scott Sumner”(道草, 2010年7月31日) う〜む。スコット・サムナー(Scott Sumner)のブログエントリーに目を通したばかりなんだけど、その中で彼は、日経済はデフレの罠(deflationary trap)に嵌っているとのアイデアに対して激しく反論している。彼の主張はこうだ。日経済がデフレーションに陥っているのは、日銀行がデフレを望んでいるからだ、と。 私はこれまで、日銀行は超保守的な中央銀行であり、マイルドなデフレーションを好んでいる、と

    日本の金融政策(オタク系) - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
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    cybo 2010/08/01
    つまり、日銀は無能な働き(ry >「日銀が金融引き締めを正当化する理屈を発見することにかけては著しい創造性を発揮する」
  • ケインズも仰せのように「長期的にみると、我々はみな死んでしまう」んだよ - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    ●Paul Krugman, "In The Long Run, We Are Still All Dead"(Paul Krugman Blog, June 25, 2010) Mohamed El-Erianの記事を読んだんだけど、彼が一体何を言わんとしているのか理解しかねてちょっと当惑してしまっている。彼が推奨しようとしている政策は正確なところ一体何なんだろうか? ともかく、私を当惑させている話はこういうことだ。彼は次のように書いている。 今や世界は深刻な構造問題に直面しつつある。しかしながら、各国のリーダーたちは短期的、循環的なものの見方に固執したままである。 全く同意しないね。どちらかというと、各国のリーダーたちは彼が指摘しているのとは正反対の問題に頭を悩ませているようだ。ドイツのお偉方に対して彼の国の高失業や眼前に立ちはだかるデフレの脅威といった(短期的、循環的な)話題を持ちか

    ケインズも仰せのように「長期的にみると、我々はみな死んでしまう」んだよ - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
  • 2006-04-17

    ●J. Bradford DeLong,“The Shadow of the Great Depression and the Inflation of the 1970s”。 1970年代にアメリカ経済を苦しめた加速するインフレ(高率のインフレ率の持続)の背後に1930年代の大不況(the Great Depression)の影(政策決定の場において一つの桎梏と化した記憶)を垣間見ることができる。物価安定よりも失業率の抑制(“完全雇用”)を優先する政策決定者の態度―ニクソン大統領は失業率を高める恐れがあるインフレの抑制には否定的であり("control inflation without a rise of unemployment";アイゼンハワー前大統領は反対にインフレの加速を許しかねない(過度の)景気刺激策には否定的であり、ニクソンは1960年の自らの大統領選での敗北の責任を彼のそ

    2006-04-17
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    cybo 2010/05/31
    「Krugmanは“The Hangover theory” という論考の中で、オーストリア学派の景気循環論の背後に流れる清算主義的な世界観の匂いを嗅ぎ取り、批判を加えている。」
  • 経済学の基本原理;あいうえお作文風にまとめてみると - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    ●“ECONOMICS!!”(Greg Mankiw's Blog, January 29, 2010) Ten Key Principles in Economics(経済学における十大原理) Everything has a cost. There is no free lunch. There is always a trade-off. (すべての選択にはなにがしかのコストが伴う。フリーランチはない。我々は常にトレードオフに直面している。) Cost is what you give up to get something. In particular, opportunity cost is cost of the tradeoff. (コストとは、何かを得るために犠牲にしたもののことである。トレードオフに直面しているということは、言い換えれば、いかなる選択にも機会費用というコス

    経済学の基本原理;あいうえお作文風にまとめてみると - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
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    cybo 2010/02/04
  • アダム・ポーゼンの翻意? - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    ●金融市場異論百出, “デフレ対策は手ぬるいと日銀攻撃 かつての批判急先鋒の“懺悔””(ダイヤモンド・オンライン, 第91回, 2009年08月06日) 某氏のmixi日記経由で知る(エントリーのタイトルも同氏から拝借)。 悲しいかな、私は会員登録してないので続きは見れないのだけれども、上の記事で取り上げられている「7月7日の英議会財務委員会でのアダム・ポーゼン証言」は以下で全文を読むことができる。 ●Adam Posen, “Questionnaire in advance of Treasury Committee hearing(pdf)”(July 7, 2009) ダイヤモンド・オンラインの記事で話題にあがっているのは上の証言中の「D. MONETARY AND ECONOMIC POLICY」以下、特に10番目の質問への返答の箇所だろうと推察される(ページ数でいえばpp.8〜

    アダム・ポーゼンの翻意? - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
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    cybo 2009/11/01
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