新型コロナウイルスの猛威は、日本が抱える様々な課題や欠陥を明らかにした。世界の秩序が変わろうとする中、どうすれば日本を再興の道へと導けるのか。今回はミドリムシを原料とする食品や繊維、燃料などの開発を手掛けるユーグレナの創業社長、出雲充氏に聞いた。 ――本日は「コロナ禍から日本を再興するには」というテーマでお話していただきたいと思っています。 「日経ビジネスでは毎年のように『日本を再興するにはどうすればいいか』というテーマで著名人を登場させていますよね。ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長や、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長、三菱ケミカルホールディングスの小林喜光会長など有名経営者をよくお見かけします」 「同じような企画を続けて約30年がたちました。しかし日本は再興することなく、ついに『失われた30年』を迎えてしまいました。今年も同じような企画の記事を載せても、何も変わらないのでは