コロナ禍で思うのは、いつの間に日本は「後進国」に転落したのかという点である。肝心のワクチンは米独英や中ロのような開発国にはなれず、インドのような生産拠点でもない。ワクチン接種率は世界で100番目だ。「ワクチン後進国」に甘んじるのは、企業も政府も目先の利益を追う安易なイノベーション(革新)に傾斜し、人間の尊厳を守る本源的なインベンション(発明)をおろそかにしたからではないか。「デジタル後進国」
4月下旬から5月にかけて、上場企業各社の平成25年3月期決算の記事が経済面の多くを占める。仕事柄、気になっていたことだが、各企業の業績の見出しで「V字回復」「利益3倍増」「大幅増益」など、興味がわく記事にするためか、実態が見づらい見出しをつけることが多いようだ。 やや専門的になるが、例えば「V字回復」の見出しだ。仮にA社が環境や特殊要因で前期に大幅な赤字決算(要因は営業利益の赤字、大幅な人員整理に伴う特別損失、資産の減損の計上など)だった場合、翌期は多くない営業黒字になっても特別損失の削減や人員減の固定経費の削減で利益は積み上がる。つまり、前期3千億円の赤字が翌期2千億円の黒字になった場合、前年比5千億円の利益改善と数字上はなる。 企業の実態が異なるときに、これが本当の「V字回復」という見出しに合うことなのか。 専門のアナリストたちはすぐに分析や解析ができる。しかし、読者や一般投資家、取引
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