そのマーケットは、スマートフォン向けのアプリマーケットです。市場データの分析を行う米国のApp Annieより、2012年10月、全世界のAndroid向けアプリの総売上において、日本製のアプリが、アメリカ製を抜き、1位になったという報告もありました。その勢いは今も持続しています。多くのMade in Japanが輝きを失いつつあるいま、この新しい産業は、日本が世界に勝てる、唯一の領域と言っていいのではないのでしょうか。 また、世界でのスマホの保有台数は増え続けており、2012年の年末で10億台を超えています。この拡大を続けるマーケットにおいて、日本勢がトップに位置しているのは、大きな意味を持っています。フィーチャーフォンの時代に、デコメやアバターなど、日本のサービスは世界最先端のものでしたが、端末の事情から、国内のみに提供範囲が限られていました。しかし、スマートフォンという世界共通の基