自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会(政倫審)を巡り、安倍派事務総長を務めた下村博文元文部科学相は4日、政倫審出席の準備をしていると表明した。ただ、開催に消極的な執行部と下村氏による「責任の押し付け合い」の側面もあり、実現するか不透明だ。野党は裏金に関わった安倍・二階両派議員らの出席をなお要求しており、与野党の駆け引きが続いている。 「衆院で政倫審を再び開催するのであれば、党と相談し、私自身はしっかりと説明を果たす準備をしている」。下村氏は4日、国会内で記者団に対し、自民の森山裕総務会長に3日に電話でこう伝えたと明らかにした。 安倍派幹部4人が出席した1日の衆院政倫審では、パーティー収入の還流継続の経緯を巡り、西村康稔前経済産業相と塩谷立元文科相の説明に食い違いが目立った。下村氏は1月に記者会見で還流継続の経緯を証言しており、野党は下村氏を次なる「キーマン」とし