衝撃のスゴ本「17人のわたし」

強い痛みや恐怖が限界を越えると、それを引き受ける人格が生まれる。耐え切れない感情を引き受け、その出来事を「なかったことにする」のだ。あるいは、あったことはぼんやり覚えていても、実体を持って思い出せないようにする防護壁となる。 たとえば、シドニーが誕生したのは、父親に脅された3歳のカレンが恐怖のあまりウンチを漏らしたとき。父親はそのウンチを無理矢理カレンに食べさせようとするのだが、この事実を隠蔽し、何もなかったことにするために生まれたのだ。シドニーはその時の恐怖と屈辱を引き受け、3歳のまま時を止める。 あるいは、父親が友人のセックス相手としてカレンを貸し出したときに生まれたのがジュリーという人格だ。カレンは当時11歳、暗闇の中で男にのしかかられた恐怖を引き受けている。血と暗闇を極端に怖がり、男性恐怖症のまま成長を止めている。 ああ、このカレンの父親というやつが最低の糞野郎なことは、わざわざ指

[marutathu]

１７人格を持つ経緯について書かれているそうな。関心がある。

[atkura]

不謹慎な言い方だが、そこらの小説より遥かに面白い。多数の人格が生まれた理由、記憶の共有や人格の入替えメカニズム、人格を統合する方法など、物語形式で500頁みっちりと詰まっている。

[blueribbon]

「わたしが「わたし」でいられる。それはわたしの記憶のおかげ。その記憶そのものが「わたし」という名前をつけて保存されたわたしの「本体」なのではないか――そんな気になってくる。」

[mokkei1978]

多重人格の統合の記録。"不謹慎な言い方だが、そこらの小説より遥かに面白い。"

[jackal0903]

自分とはすなわち記憶だと気づかされる。わたしという肉体は細胞レベルでリフレッシュされるが、わたしが「わたし」でいられる。それは記憶のおかげ。記憶そのものが「わたし」という名前をつけて保存された本体？

[sizukanayoru]

『彼女のアイディンティティ・クライシスを追いかけながら、自分とはすなわち記憶だと気づかされる。』( ..)φﾒﾓﾒﾓ

[pygmalion313]

「「ビリー」は裁判をめぐる駆け引きや警察当局の非道な扱いがドラマティックに書いてある」「いっぽう「カレン」は、彼女の内面を探るクエストであり、それぞれの人格との対話・文通・メッセージングの記録」

[spider-man]

非常に面白そうな本ではあるが読み切れる自信が無い・・・

[yura_saito]

人格は記憶である、に同意。面白そう