本に関するmokkei1978のブックマーク (662)

  • こりゃ売れるって! MEGUMI著『キレイはこれでつくれます』のとてつもない破壊力を解説します|伊藤聡

    10万部超えで大爆走中いま売れに売れまくっている美容、発売後1ヶ月も経たずに10万部超えで大爆走中の1冊が、タレントMEGUMI氏の著書『キレイはこれでつくれます』(ダイヤモンド社)である(追記:2023/06/06 時点で25万部を超えたとのこと)。なにしろメチャクチャ売れているのだ。Amazonの売り上げ1位も獲得したが、これは同じタイミングで村上春樹の新刊が出ていることを考えれば、相当な記録だといえる。春樹超え。リアル店舗でもいちばん目立つ場所に平積みされているし、先日はついに電車内にまで広告が出ているのを見かけた。電車内に書籍の広告が出るのは人気のあかしであり、マジで読者が増えているということだ。こうしてベストセラーを生み出したMEGUMI氏を横目に、私は焦りを感じていた。どうして、何の取り柄もない地味な中年男性が対抗意識を燃やしているのかと問われれば、私もまた美容の著者であ

    こりゃ売れるって! MEGUMI著『キレイはこれでつくれます』のとてつもない破壊力を解説します|伊藤聡
  • 小中高生の間で「ミステリーブーム」が起こっていた…!? 学校読書調査から見える“10代に人気の本”(飯田 一史) @moneygendai

    毎日新聞社と全国学校図書館協議会(全国SLA)が全国の小中高生を対象に毎年実施している「学校読書調査」の結果が「学校図書館」2021年11月号(全国学校図書館協議会)に発表された。 昨年2020年は新型コロナウイルス流行に伴う休校や時間差登校、図書館利用の制限などがあったことを踏まえて実施されなかったため、2019年以来2年ぶりの調査となった。 おそらく多くの人が気にするのは、コロナ禍によって読書傾向は変わったのか? という点や、最近の子どもは何を読んでいるのか? といった点だろう。 それぞれ見ていきたいが、後者に関しては2019年までとは集計方法を変えたため、コロナで傾向が変わったのか、集計方法を変えたことによる変化なのか見えづらいものがある。詳しくは後述するとして、まずはコロナ禍によって読書傾向が変わったのかから見ていこう。

    小中高生の間で「ミステリーブーム」が起こっていた…!? 学校読書調査から見える“10代に人気の本”(飯田 一史) @moneygendai
  • 「人間使い捨て国家」は今、読んでおかなきゃいけない本でした。 - Everything you've ever Dreamed

    明石順平著「人間使い捨て国家」は刺激的なタイトルだが、内容はそれ以上に刺激的である。そして、ブラック企業を容認する国家を糾弾する内容を想像していると(僕はそういう内容と想像していた)、いい意味で裏切られる。なぜなら現在の日社会全般の問題に切り込んでいるからだ。ブラック企業問題に関心がない人に読んでもらいたい。そういう意味で、今、読んでおくべきなのだ。 人間使い捨て国家 (角川新書) 作者:明石 順平 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/12/07 メディア: 新書 ざっくりとした内容は、2000年から現在まで約20年間の労働環境にメスを入れながら、今の日社会の問題点をあぶり出すと共にこれからの日がどうあるべきかの提言である。ブラック企業と対峙している著者なら、ルポ風にブラックな現場に近いルポも書けたはずだ。そのほうが劇的で告発の色合いは濃くなる。だが書はあえ

    「人間使い捨て国家」は今、読んでおかなきゃいけない本でした。 - Everything you've ever Dreamed
  • 同じ服でもダサい男とおしゃれ男の論理的な差

    センスではなくロジックが必要 ファッションやコーディネート、洋服選びに「正解」なんてない。感性が十人十色である以上、「正解」も人それぞれではないのか? そう思ったことはありませんか? しかしながら、答えはNOです。「正解」はあります。ファッションという文化が芽生えてから途方もない時間が流れるなかで、ファッションは成熟し体系化され、「おしゃれに見せる方法」が確立しています。 そんな方法は「ない」というのであれば、みんなが「あの人おしゃれだよね」という合意は成立しなくなります。感性は十人十色であり、受け取る人もそれぞれになります。 実は、「おしゃれにはセンスが必要」「ファッションは人それぞれ」「正解なんてない」といった「常識」は、少しずつ的外れなのです。私がこれまでの体験や考察から導き出した答えは、「おしゃれにはセンスではなくロジックが必要で、人それぞれでありながらも、みんなに『あの人はおしゃ

    同じ服でもダサい男とおしゃれ男の論理的な差
    mokkei1978
    mokkei1978 2019/11/25
    『最速でおしゃれに見せる方法』
  • 格差社会の復讐者たち - VICE

    「詐欺の子たちはみんなカラフルですね。例えば、窃盗やってる人間には窃盗やってる人間のカラーがあります。一般社会にはないカラーで、それはそれで取材対象の彩りとしては魅力的なんですが、詐欺をやってる人間は『こいつ詐欺やってんな』というひとつの色ではなく、カラフルなんです」 特殊詐欺の被害総額は、警察が把握しているだけで559億円(2014年)。そして今日も、持てる者たちから持たざる者たちが奪い取っていく。加害者への取材を通してこの重犯罪の実態に迫ったルポ『老人喰い ─高齢者を狙う詐欺の正体』を上梓した鈴木大介にインタビュー。振り込め詐欺をシノギとする若者たちの生態や心情から、アウトローを取材する記者稼業の音にまで話が及んだ。 * 鈴木さんが裏稼業の子たちを取材しつづけるのはどうしてですか? 取材を始めたキッカケは、純粋に需要があったからです。いまに始まったことではなく、さまざまな社会の裏側の

    格差社会の復讐者たち - VICE
    mokkei1978
    mokkei1978 2019/08/12
    "若者の貧困は本当に切羽詰まっていて、「大学進学者=負け組」的なところまできています。"
  • 【今週はこれを読め! ミステリー編】麻薬戦争の真の敵に直面する『ザ・ボーダー』 - 杉江松恋|WEB本の雑誌

    『ザ・ボーダー 上 (ハーパーBOOKS)』 ドン ウィンズロウ,田口 俊樹 ハーパーコリンズ・ ジャパン 1,426円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto 『ザ・ボーダー 下 (ハーパーBOOKS)』 ドン ウィンズロウ,田口 俊樹 ハーパーコリンズ・ ジャパン 1,456円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto いつも怒っている。 この世の理不尽に、不平等に、不寛容に。 弱い者が沈黙しなければならない状況にいつも怒っている。それがドン・ウィンズロウという作家のイメージだった。新作『ザ・ボーダー』(ハーパーBOOKS)の彼も、やはり怒っている。 日初紹介となった『ストリート・キッズ』(創元推理文庫)では、若者の傷つきやすい心を通じてその怒りが描かれた。感情で自分が焼き尽くされないよ

    【今週はこれを読め! ミステリー編】麻薬戦争の真の敵に直面する『ザ・ボーダー』 - 杉江松恋|WEB本の雑誌
    mokkei1978
    mokkei1978 2019/08/12
    ドン・ウィンズロウの3作目が出てた
  • 『ブラックライダー』(新潮社) - 著者:東山 彰良 - 大森 望による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:東山 彰良出版社:新潮社装丁:文庫(422ページ)発売日:2015-10-28 ISBN-10:410120151X ISBN-13:978-4101201511 超弩級の黙示録SF又吉直樹の受賞に沸く芥川賞ですが(ALL REVIEWS事務局注:書評執筆時期は2015年7月)、直木賞は東山彰良(あきら)の『流(りゅう)』が満場一致でめでたく受賞。「20年に一度の傑作!」という絶賛も飛び出す高評価でしたが、同じ著者の『ブラックライダー』(新潮社)は、その『流』をも凌(しの)ぐ(と大森が勝手に思っている)大傑作。なにしろ文1行目からして、〈フィッシュ葬儀社の三男坊が人を殺してその肉をべたこと自体は、まあ、目くじらをたてるほどのことでもない〉と、読者の度肝を抜く。 背景は、6・16と呼ばれる大災害と、それに伴う急激な気温低下によって世界人口が激減し、文明が崩壊した未来。アメリカ大陸

    『ブラックライダー』(新潮社) - 著者:東山 彰良 - 大森 望による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
  • そして歴史は繰り返される/ジェイムズ・エルロイ『背信の都』 - シン・くりごはんが嫌い

    ジェイムズ・エルロイの『背信の都』が県立図書館にあったので、借りてきて読んだ。ありがとう図書館。 10連勤などもあり、読み終わるのに二週間かかったが、もっとじっくり読むことも出来たので、ヘタしたら一ヶ月以上はかかっていたかもしれない。戦争を知らない子供たちなので、上巻は「第五列」や「灯火管制」、「リトル・トーキョー」の歴史などを調べながら読み(つってもウィキペディアだけど)、10日もかかった。逆に下巻は事件の解決部分だけだったので4日でなんとか読んだが、再読するときは下巻の後半部分を重点的に時間をかけて読もうと思った。文庫版出たら買う……かもしれない。多分。 41年12月6日LA。日系人一家四人が「ハラキリ」で死んでいるのが見つかり、心中かと思われたが優秀な日系二世の鑑識官、ヒデオ・アシダの懸命な捜査により殺人と断定。ところがその翌日に真珠湾攻撃が起きてしまう……というのが主なあらすじ。

    そして歴史は繰り返される/ジェイムズ・エルロイ『背信の都』 - シン・くりごはんが嫌い
  • シリコンバレーが警告するAIの恐怖、その本質を「メッセージ」原作者が分析

    オンライン決済サービス企業PayPalの創業者であり、現在はロケット打ち上げ会社SpaceXや電気自動車メーカーTeslaで最高経営責任者(CEO)を務めるイーロン・マスク氏は2017年夏、全米知事協会の会合で講演し、「人工知能AI)が人類文明の存在を根から脅かす」と語った。同様の警告は悲観論者もしばらく前から発していたが、マスク氏ほど鮮やかかつ具体的に問題を指摘した人は初めてである。マスク氏は、映画「ターミネーター」で描かれた、世界を支配するシステム「スカイネット」のような悪意を抱くコンピュータが出現する未来を、単純に心配しているわけでない。Vanity Fairの4月付け記事によると、マスク氏は“イチゴ摘みを任されたAI”という例で問題点を説明していた。イチゴ摘みAIなど無害に思えるが、自ら変化して効率向上を目指すAIの場合、収穫を最大化する最善策は文明を完全に破壊して地球全体をイ

    シリコンバレーが警告するAIの恐怖、その本質を「メッセージ」原作者が分析
    mokkei1978
    mokkei1978 2018/01/17
    テッド・チャン!BuzzFeedで書いてたのか。
  • ゾンビ+狂ったAI+ボーイミーツガール+スペースオペラ=『イルミナエ・ファイル』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ■イルミナエ・ファイル / エイミー・カウフマン、ジェイ・クリストフ ケイディが恋人エズラと別れた日、宇宙船団により彼らが住む辺境の惑星は侵攻を受けた。星際企業戦争に巻きこまれたのだ。 人々は3隻の宇宙船で脱出をはかるが、最寄りのジャンプステーションまでは半年以上航行する必要がある。いずれ追手の敵戦艦に追いつかれてしまうだろう。さらに、船内に危険なウイルスが蔓延していると判明する。そのうえ、船の人工知能が乗員に危害を加えようとしていた…… メール、チャットや軍の報告書、復元された文書ファイルでつづられた異色SF SF小説『イルミナエ・ファイル』、まず600ページのレンガであることと、価格が4300円もしやがるという点で非常に敷居を高く感じるかもしれない。しかし値段のことはさておき、 内容については相当読み易くあれよあれよという間に最終ページに辿り着いちゃうので安心されたい。何しろこの作品

    ゾンビ+狂ったAI+ボーイミーツガール+スペースオペラ=『イルミナエ・ファイル』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
  • 小林エリコ『この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。』 - 紙屋研究所

    小説のようだった。 というのは、第一に、文章が面白かったからである。「文の芸」だ。次々にページを繰ってしまった。 第二に、エッセイとルポの中間という意味で。「中間だから小説」ってどうなの、と言われると困るけど、エッセイほど主観に任せていない、しかしルポほど突き放した客観視をしていない。そういういい意味での中途半端さが、ジャンルとして「小説」と区分させたくなった。 書の内容はサブタイトル「うつ病、生活保護。死ねなかった私が『再生』するまで。」ということに要約されている。 エロマンガの小出版社というブラック職場で心身を病み、自殺(未遂)に追い込まれ、精神障害の認定を受けて再出発したデイケアでまたもや破綻し、自殺(未遂)へと再度追い込まれる。生活保護を受けながら、NPOで「給与生活者」として「自立」をするまでが記されている。 最後に、自作のマンガがつけられており、エロマンガを編集する職場で自分

    小林エリコ『この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。』 - 紙屋研究所
  • 数学と数学論のあいだ『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』

    数学の良いところは、待っていてくれること。 もう授業も受験もないので、時間制限は残りのライフのみ。時代の風に翻弄される政治経済歴史と違い、「新しい=良い」教に染まった物理化学生物と異なり、好きなときにやり直せるのが嬉しい。前回のセーブポイントから始められ、学んだだけ進められるのも数学の良いところ。 そして、前回攻略できなかった、ゲーデルの不完全性定理に再挑戦する。8年ぶりの再再読だが、「数式と少女のときめき」は健在で、読み物としても入門書としても抜群に面白い。さらに「数学に苦労していたわたしの高校時代」と「『数学ガール』に没頭していた8年前」を重ね、二重の意味で懐かしい。 全10章に分かれ、最終章(ゲーデルの不完全性定理)に取り組むための伏線が張り巡らされている。嘘つき者のクイズに始まり、ペアノの公理やラッセルのパラドクス、そしてイプシロン・デルタと対角線論法で「数学数学する」準備をする

    数学と数学論のあいだ『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』
  • ロシアの収容所の町を巡る親子3代の物語〜『五月の雪』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ■五月の雪 / クセニヤ・メルニク 目を細めると、今も白い雪山が見える――。米国注目のロシア系移民作家が描く、切なくも美しい9篇の物語。同じ飛行機に乗りあわせたサッカー選手からのデートの誘い。幼少期の親友からの二十年ぶりの連絡。最愛の相手と死別した祖父の思い出話。かつて強制収容所が置かれたロシア北東部の町マガダンで、長くこの土地に暮らす一族と、流れ着いた芸術家や元囚人たちの人生が交差する。米国で脚光を浴びる女性作家による、鮮烈なデビュー短篇集。 ソビエト連邦、今でいうロシア連邦という国には人それぞれ色々なイメージがあるだろうが、オレは多分それらの人たちとちょっと違う感情を持っている。それは、ソ連がオレがかつて住んでいた町のご近所の国だったということだ。オレが昔住んでいた北海道の町、稚内は北にサハリンが見える町だった。サハリン=樺太は第2次世界大戦後日からソ連領になってしまった島である。返

    ロシアの収容所の町を巡る親子3代の物語〜『五月の雪』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
  • ブラック人生における光『あまりにも騒がしい孤独』

    過酷であるほど、彼が大切に抱える光の愛おしさが伝わってくる。その輝きが、知的で美しい存在が、めちゃめちゃに潰されてゆくのを全身で感じる。 「なんでもあり」が小説だが、この苦痛は耐えがたい。を読むのが好きな人ほど、息苦しさを感じるだろう。なぜなら、彼の仕事は、運び込まれてくるを圧縮機で潰し、紙塊を作ることだから。 ばかりでない。肉解体業者が運び込んでくる、蝿がたかった血まみれの紙も一緒に圧縮する。ゲーテと蝿、ニーチェと鼠が一体化された紙塊を、祭壇のように恭しく並べる。知的で美しいものと、醜怪でグロテスクなものが渾然一体となって、読み手の前に並べられる(ここで悲鳴をあげたくなる)。 背景にはプラハの春がある。1968年にチェコスロバキアで起きた民主化運動で、ソ連の軍事介入により、文字通り「圧殺」された。大学教授をはじめとする知識人は職を終われ、言論の自由は奪われ、厳しい検閲と徹底的な統

    ブラック人生における光『あまりにも騒がしい孤独』
  • 女の機嫌の直し方

    男が書いたら炎上必至、女の機嫌の直し方。 胸に手を当て思い当たるトコロ多々あり、ヒヤヒヤしながら読む。と口論になったとき、論点を紙に整理しはじめたら激怒されたことを思い出す。「知性に性差はあるのか?」を書いたとき、女性読者から一方的に批判されたことを思い出す。 書のエッセンスは2chコピペ「車のエンジンがかからないの…」であり、ゆうメンタルクリニック「男と女の会話は違う!」にある。先に"正解"を書いておこう→「正しいのは常に女性であり、男性から共感をもって寄り添うべき」。この"正解"の裏付けと、実践的な対話を含めて解説したのが、書になる。 冒頭はこう始まっている。 女の何が厄介って、些細なことで、いきなりキレることだよな。それと、すでに謝った過去の失態を、何度も蒸し返して、なじること。 著者は脳科学コメンテーター。なかなか面白い肩書で、「男性脳」「女性脳」という言葉を使いながら、主に

    女の機嫌の直し方
  • 徹夜小説『ウォッチメイカー』

    「屈辱」というゲームがある。好きが集まって、未読のを次々を告白するゲームだ。 大事なのは、「みんなが読んでるのに、自分だけ読んでいない」作品だと、ポイントが高いところ。つまり、読んでて当然のを読んでないと告白する「屈辱」を味わうゲームなのだ。 この「屈辱」を、ミステリ好きの読書会でやったことがある。わたしが、「ジェフリー・ディーヴァーは一冊も読んでないんですよね」とつぶやいたところ、そこに居た全員(?)から、哀れむような目で見つめられた。そんな悲しい目で見なくても……と言ったら、「羨ましいんだよ!」と全員(!)からツッコミを受けた。 ジェフリー・ディーヴァーを読んでいないミステリ好きは、「ミステリ好き」と名乗る資格があるかどうかは別として、幸せものらしい。なぜなら、これから絶対に面白いにどっぷりとハマれることが保証されているから。 そこで議論が百出する。やれ『魔術師(イリュージョニ

    徹夜小説『ウォッチメイカー』
  • Engadget | Technology News & Reviews

    Research indicates that carbon dioxide removal plans will not be enough to meet Paris treaty goals

    Engadget | Technology News & Reviews
  • 『すごい物理学講義』はガチで凄かった

    スゴとは「凄い」の略だ。読前読後で世界が改変されてしまうだ。 もっと言うと、世界が変化するのではなく、世界を視る「わたし」が更新される。『すごい物理学講義』は、まさにそういう一冊。わたしが知っていた世界について、その理解を深めるとともに、知識や概念として知っていた枠組みを、一変させてしまった。 書の前半は、「世界のありよう」について歴史を振り返りつつ、アインシュタインの一般相対性理論と量子力学の統合について、徐々に焦点を当てていく。ここでの面白い指摘は、「目に見えている世界」ありのままに見ることを阻むものは、われわれ側の予断であること。著者は、世界の理(ことわり)を善悪の観点から理解しようとしたプラトンやアリストテレスを挙げながら、目的論的な見方を批判する。 そして、ニュートン的世界観がどのように乗り越えられ、ファラデー、マクスウェルを経て、アインシュタインと量子力学で、時間と空間

    『すごい物理学講義』はガチで凄かった
  • 悲しみの段階〜ジュリアン・バーンズ 『人生の段階』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    人生の段階 / ジュリアン・バーンズ 誰かが死んだことは、その存在が消えることまでは意味しない――。最愛のを亡くした作家の思索と回想。気球乗りは空の高みを目指す。恋人たちは地上で愛しあう。そして、ひとつに結ばれた二人が一人になったとき、遺された者はもう生の深さを感じられない。―― 有能な著作権エージェントにして最愛のだったパット・カバナをとつぜん喪ったバーンズは、その痛みに満ちた日々をどのように生きたのか。胸を打つメモワール。 英国作家ジュリアン・バーンズの『人生の段階』は奇妙な作品だ。物語は3部に分かれる。第1章「高さの罪」では19世紀ヨーロッパにおける熱気球の勃興が描かれる。ここはノンフィクションだ。第2部「地表で」ではやはり19世紀を舞台に実在した英国軍人とフランス女優とのフィクションの恋が描かれる。そして第3部「深さの喪失」では、作者ジュリアン・バーンズが2008年に亡くした

    悲しみの段階〜ジュリアン・バーンズ 『人生の段階』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
  • 岩竹美加子『PTAという国家装置』 - 紙屋研究所

    こんなに傲慢な任意団体があるだろうか? 最近、PTA問題を特集した読売新聞の記事「PTAは必要ですか」(2017年6月1日付)を読んだ。 3人の識者がコメントしているが、日PTA全国協議会・専務理事の高尾展明のそれをしみじみ読む。 交通事故や犯罪の発生など、子どもを取り巻く地域の問題がある。家庭もいろんな家庭があって、お互いに助け合っていく必要がある。そういう条件の中に我々はいる。PTAは任意だ、入退会は自由だと言う前に社会の状況をよく見ていただきたい。 「地域」という言葉とセットで「交通事故」「犯罪」「家庭の状況」という逆らいがたいテーマが押しつけられる。そして、この有無を言わせぬテーマと任意制が関連づけられるのである。 自由ですといったら、負担のないほうを人間は選んでしまう。その前に、子どもたちの環境がどうなっているのか考える必要がある。 ぼくの知り合いは地元で「子ども堂」の運営に

    岩竹美加子『PTAという国家装置』 - 紙屋研究所