民主主義から金主主義へ『時間かせぎの資本主義』

うすうす感じていたものの、変化のキャパが大きいため、うまく言語化できないものがある。思潮のうねりとか、階層構造の変化、価値観の相対化がそうだ。何か象徴的な出来事が起きたとしても、それが「象徴的だった」ことに気づくのは、ずっと後になってから。だが、本書のおかげで、ずっと後になる前に、歴史の中での「今」が見える。 著者はドイツの経済学者ヴォルフガング・シュトレーク。経済危機への対策とは、「時間を買う」ことで先送りにする貨幣のマジックにすぎないことと、それにより資本主義が民主主義を侵食していくプロセスが、徹底的に描かれる。時間かせぎのマジックの、いわば種明かしをしているのだが、どの手法もニュースや解説書では見聞していた。ただ、そのときは破綻回避のための「打ち手」として受け取っていたが、長い目で見ると、やってることは確かに「先送り」にすぎない。そう見える、相対的な場所をも本書は提供してくれる。 ざ

[su_rusumi]

オチで吹いた。ちょうど今、通貨切り下げ競争で日本が全面敗北した段階。

[shantihtown]

“経済危機への対策とは、「時間を買う」ことで先送りにする貨幣のマジックにすぎないことと、それにより資本主義が民主主義を侵食していくプロセス”

[oddly]

オチで吹いた。

[uehaj]

民主主義は必ず自壊する

[hobohate]

後で読む。本をネ。

[ooblog]

「従業員に分配する代わりに株主に配当~同じインセンティブが、債務国家に働くようになる~投票動向を気にするのと同様に~金融市場の動向~リストラを断行する経営が評価されるように、年金カットを強行する政治」

[porimern]

紹介エントリが秀逸で、おなかいっぱいになっちゃう

[ryozo18]

"自国通貨の切り下げという主権国家独自の金融政策を提言する"

[ktakeda47]

"そして三つ目は、国家債務の家計債務への付け替え。ローン審査を緩和し、債務者が自分でリスクを負うように制度を整備することで、低所得者に公営住宅を提供する義務から逃れ、税を節約する手法だ。"

[Hidemonster]

償却という概念も薄ーく伸ばすからな。富裕層の御用学者の方が儲かるからしゃあない

[santo]

ヨーロッパはユーロを悪役にすればいいのだが、日本の場合？

[kagehiens]

多すぎる国債は政策を歪める。それはすなわち国民主権の毀損であり、数十年前から仕組まれていたことだという話。まえまえから感じていたことではあるけど、こう言い切ってもらえると得心がゆく。

[myogab]

生存権より財産権優位の政治

[oulaw]

おもしろそう