「終身雇用」の認識ギャップ: 極東ブログ

トヨタ自動車・豊田章男社長が、5月13日の記者会見で日本自動車工業会・会長として「終身雇用の継続は難しい」との認識を示した。その前提からわかるように、自動車業界全体としての認識を示したものなのだが、なぜか、ネットでは日本社会の「終身雇用」は終わりだといったふうな話題になって、なんというか、盛り上がっているのを見た。 が、日本にはそもそも「終身雇用」はないと言っていい。一部にそう見える現象がまったくないわけでもないが、日本の「終身雇用」と呼ばれている雇用制度は、日本社会全体から見れば、ある種の錯覚にすぎない。 例えば、10年も前になるが、NIRAの研究報告書『終身雇用という幻想を捨てよ』でも、「そもそも、終身雇用制と呼ばれるような長期雇用（より正確には期限の定めの無い長期雇用）と年功賃金の組み合わせを実現できた企業は、ごく一時期のごく一部の企業に過ぎない」とまとめられていた。指摘されている事

[serio]

終身雇用の実態がなかったとしても、終身雇用が存在するという共同幻想を利用して企業が若手の賃金を抑えていたりするので、そういう意味では「終身雇用という制度は存在する」と言うこともできる。

[kato_19]

終身雇用とは『厳しい解雇規制』のある社会のこと。『終身雇用を維持できない』っていうのは解雇規制を緩めて米国のように『雇用の流動化』を進めるべきっていう考え。そう定義すれば豊田氏の話も理解できる。

[dAbruzzo]

「ごく一時期のごく一部の企業」で実現できてたものでも，それを実現できてた企業が音を上げたのは歴史的な転換点だと思う．

[kenchan3]

ごく一部の大企業と公務員の、いわゆる上級国民しか対象じゃないからね。

[taro-r]

まるで根拠はないのですが，労働組合とかが謳っていたとか無いですかね?

[augsUK]

終身雇用はなくても、終身雇用賃金モデルはあるし、それで若手から中堅に金払いが悪いのはトヨタ含めて現実だぞ。

[a8888]

それらの建前を無駄に求め続けたせいで社会保障が貧弱なまま温存されてしわ寄せは非正規に。もう企業は社会的責任を果たせないし果たすつもりもないので、しっかり法人税をとって整備しましょう。

[maeda_a]

“NIRAの研究報告書『終身雇用という幻想を捨てよ』でも、「そもそも、終身雇用制と呼ばれるような長期雇用…と年功賃金の組み合わせを実現できた企業は、ごく一時期のごく一部の企業に過ぎない」とまとめられて…”

[tick2tack]

解雇規制の話なんかでもよく指摘されるやつ。日本の労働に纏わる話についてメディアで取り上げられがちなのが、1割に満たない大企業の話なため、*共有された* 認識はそこに基づいてしまうからでは。

[godmother]

解体された財閥の成れの果て企業、と言っても昭和のリーディング企業に就職するのが具体的に可能だった層のことを幻想的に見ていた別の層の憧れ的な見方がそのまま、日本にさも終身雇用があるかのごとく言われただけ

[suusue]

大卒で大企業入った奴と弁護士や学者様しかこの手の政治に興味が無くその両者でバトルしてるが、終身雇用なんて関係ない中小零細の人は忙しくてそんな話してられんしそもそも関係ないということだろう。

[arajin]

“「そもそも、終身雇用制と呼ばれるような長期雇用（より正確には期限の定めの無い長期雇用）と年功賃金の組み合わせを実現できた企業は、ごく一時期のごく一部の企業に過ぎない」”

[kyousuke104]

総論賛成。60歳定年迄雇用、年功序列で出世を終身雇用と称するなら、元々そんな物は無かった。個々人での状況は違うし、なんだかんだと自主退職においこむ。解雇規制の話をしているのなら、問題提起が違う。

[mirai_ryodan]

波平とマスオが主犯と見た。