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阿闍世コンプレックス (Ajase complex)
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阿闍世コンプレックス (Ajase complex)
古代インドの阿闍世王子の物語を下敷きにし、古澤平作が提唱し、小此木啓吾が広く流布させた精神分析の... 古代インドの阿闍世王子の物語を下敷きにし、古澤平作が提唱し、小此木啓吾が広く流布させた精神分析の概念です。 子どもが抱く未生怨(出生の由来を知ったことから発生する、子どもの母親への恨み)を意味します。 母親は親であると同時に妻でもある存在です。子どもは自分の誕生の由来が母親の性の産物であると知り、母親を恨むようになるというのです。 阿闍世コンプレックスと超自我 阿闍世コンプレックスは以下の心的過程を経て、子どもの超自我を形成します。 ①母親を恨んだ子どもが母親に許されないような悪い行為(憎悪や攻撃)をする。 ②子どもの予想を超えた寛容や愛情によって、母親が子どもの罪を許す。 ③子どもの内面に「申し訳ない」とうい自罰感情(後悔・謝罪・反省)が情緒的葛藤を作り出す。 ④自己懲罰感情が、社会規範を内面化した超自我の起源となる。 S.フロイトのエディプス・コンプレックスとの違い フロイトのエディプ