「職人的」な社会学は本当に社会を良くするのか？ - あままこのブログ

tanemaki.iwanami.co.jp はてブで珍しく社会学に対する肯定的な反応が数多く寄せられていますね。最近のインターネットでは殆ど社会学なんてパブリックエネミーみたいな扱いなのに。 ただ、むしろこの文章が評価されているのは、そういうインターネット上でパブリックエネミーと化した社会学のイメージを肯定し、「俺たちはそれとは違う実直な社会学をやるぜ」という主張をしているからとも言えます。 大風呂敷を広げた預言者v.s.「職人的」な社会学者 この文章の著者である岸政彦氏は、まず以前の岩波講座社会学について 前回は上野千鶴子や吉見俊哉、大澤真幸などが全体の監修者で、巻数も26あったと記憶しています。各巻のタイトルも凝ったものが多かった。執筆者も社会学プロパーだけでなく、竹田青嗣などの周辺領域の方が入っていました。文体や内容も派手で、自由で、雑多で、それほど社会学とは関係のないものもたくさ

[rag_en]

パブエネ扱いとなっている「社会学(者)」の問題は、“預言者”というか、「活動家(運動屋)」である事なので、そもそもその“社会を良くする”ってのが独善的すぎるっていう話なんよね。

[BigHopeClasic]

「レヴィ=ストロースやラカン、ハバーマスやハイデガー、フーコーやハッキング、ウィトゲンシュタインやブルデュー」を本の形で読んでほしいという岸先生の思いを無視してこれを書くのはおかしいと思うんだがな

[mukudori69]

まーーーっじで社会学がなにやってるのか興味ないんだな……岸さんの著作はもちろんレヴィ・ストロースとかについても知識ゼロだよねこの文章　興味ないのに何かしら社会学への「預言」したいのなんでだろな　ふしぎ

[Shin-JPN]

いや、そもそも社会学に限らず社会科学全般に「良くする処方箋」を期待するのが違う。「A方向に社会を変える際の手段は?その副作用は?」といった問に、解を与えるツールが学問。「A方向が良い」と決めるのは学問外

[acridian]

ネットに有象無象ある、人の主張を極端に単純化して喧伝するこの文章みたいなものに対してのカウンターとして意味はあるんじゃないでしょうか

[snobocracy]

とはいえ、「職人的」な社会学を懐疑したところで、「預言者的」な社会学の信頼が回復する訳でもないんだよね。「自分たちの持ち場で問題を提起さえしていれば良い」をやっていたのはむしろ後者の人達な訳で。

[keshimini]

職人的だろうが、大風呂敷だろうが、特定の理想の実現のための道具として社会学を振りかざしたら、その理想を共有しない多くの人々にとっての敵なのよ。本当にただそれだけだと思う。

[horaix]

この論点は単体としてはありだけど、元記事に対する反駁としては殆ど言い掛かりに近い域だろう/奇しくも岸が憂慮している近年の社会学をサポートする側の欺瞞性が露になった訳だ

[paradisemaker]

相手が言っていないことを何段階も飛躍して過去の歴史の負の部分を引っ張り出してレッテル貼りするのは姑息な議論だと思うよ

[esbee]

グランドセオリーを語るためにはデータと実地に基づいた基礎が必要なのに、そこを軽視して一足飛びで空理空論を語った結果が現状なのだろう。「職人的」研究者の業績を正当に評価してから語るべき問題だと思うがね

[tick2tack]

「切実な問題」判定が謎だし、そもそうなら社会学の範疇でないと岸さんが言ってるわけでもない。なにより「職人的」な学者は「自明とされてる事による不幸」を示さないとしてるのが酷すぎる。

[opnihc]

社会学者は社会問題の解決に必要なオプションの利点や副作用を整理・可視化するツール開発職人の役割を果たせばいい。社会の価値規範自体を変える宗教的預言者は実質的には活動家なので学術の権威を与えるのは危険

[mustelidae]

たしかに言いがかりだが、まあでも岸政彦が上野千鶴子的なものをにがにが日記もとい苦々しく思っているらしきことはそのとおりだと感じる。ていうかそこはそう思って当然である。

[spark7]

たしかに。『「自分たちの持ち場で問題を解決さえしていれば良いから、それが日本社会全体にどういう意味を持つかは考えなくて良い」とみんなが考えたことこそが、まさしくこの日本をあの敗戦に突き進ませたわけで』

[wwolf]

結局、どうあってもイデオロギーの箔付けにしか使われないなら優生学とかと同じ扱いでいいんじゃないですか？

[Ereni]

？ 単純に、日本の社会学は学問という実質から離れ、世界水準からも完全に置いてかれてるから、研究実体を取り戻しましょうという話でしょ。ここで岸氏が挙げてる物も、割にイデオロギー的に偏ってる気はするけど

[elsheep]

ピアレビューのない意見や見解の論文ではない文章に学術的な価値や権威をもたせるのはやめましょうという点で、職人的な研究（学術誌）の価値を求めるのは今の時代の研究者なら当然の態度なんだけどな。

[iwtn]

専門じゃないので常識過ぎたら申し訳ないんだけど、社会学あたりにおける「「職人的」な社会学者」は、ミルズの「社会学的想像力」から来てるんじゃないかな？

[arrack]

相手の言い分に対して何か建設的な意見を述べているのかと読んだら、単なる言いがかりしかなかった。本当に時間の無駄だった

[tukinoha]

この批判自体、相手の論理を十分に受け止めず、一方的に「あるべき社会学」「悪しき社会学」を押し付けているという意味で、そもそも社会学的ではない。

[Habatsuka]

「最近のインターネットでは殆ど社会学なんてパブリックエネミーみたいな扱いなのに。」ってのは、まさしくそれが預言者的だからであろうし、そもそもその感想もあなたの周りのインターネットだけだろというね。乙。

[cartman0]

よくわからんので論文はよ

[hatahata_chan]

社会を変えたいあまりに恣意的に資料を集めて自分の欲しい結論を導き、それもとに人民を先導しようなんて学問のノイズでしかない。そんなに社会を変えたいなら、学者じゃなくて政治家になるべき。

[ueshin]

大局的な視点に対し、小局的な実証研究が社会学だという岸氏にたいする批判だが、岸氏は現代思想も読めといっているとしたら、まあバランスの問題かも。私は大局的な斬新な発想が好きだけどね。

[WildWideWeb]

脱線。「空想から科学へ」到達した者はいるのか？とか、自負ではなく揶揄としてのみ成り立つフレーズなのか？とか、ちょっと脇道に入った。大学で職を得なかった学者を支えた出版社の意義とか。預言系学問の在り方。

[evergreeen]

「問いに答えようとする」という岸氏の文章に対して、「問いへの回答を出す」というミスリード。社会学は社会現象のメカニズムを解明する学問で、具体的な解決策を提供する学問ではない。工学と科学ぐらい違う。

[type-100]

大風呂敷だろうが職人的だろうが、学問は人間の素朴な理想や欲望を肯定してくれるものではないので。

[hesopenn]

ここらへんは開発経済学の通った道だね。サックス、イースタリー、ロドリックからのバナジー、デュフロと来て、まぁビックピクチャーの開発経済学者はあんまり残らなかったね。ロドリックはまだ元気そうだけど。

[goadbin]

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1660544　元まとめがなくなったが意見は変わらない。ピアレビューの軽視し、結論ありき、恣意的なデータを元に設計し社会実装なんてしたらとんでもないことなりかねない。

[soramimi_cake]

林政彦のあれを見て思ったことがほぼ書いてあった。念レス成功/彼らが言う地道な社会調査は金がかかる(=資金提供者の利益に奉仕するテーマに偏重する)という問題もあるよ。満鉄調査部はまだ自由度があった分マシな方

[ChieOsanai]

徹頭徹尾、純然たる言いがかりで頭がクラクラする。こんなクソ雑文章を公表できる神経の太さだけは羨ましい。

[IndigoBlue_Bird]

「それは切実な問題ではないから切り捨てて良い」←こんなことは誰も言ってないし、むしろ弱者男性(とされた者)への扱いを見るように切り捨ててきたのが従来の社会学ではないか。

[Gragra]

「社会を良くする」が大目的になってるのは構わないんだけど、それって物理学者の言う「この世の仕組みを解き明かす」と一緒で、実際にやるべきことはもっとミクロなとこにあるんじゃないの。浮世離れしてる。

[rissack]

社会を良くしなきゃならないのかね。自然科学のように現象のメカニズムを解明するだけでも価値あると思うが。

[gcyn]

『『自分たちはあなたたちにとって有益な存在だから存在を許して』とおねだりしなければならない』 そう見えましたか、なるほど。

[sgo2]

如何に手術が上手くても的確な診断が出来なければ名医にはならない(むしろ医療事故を起こす)けど、’職人的’社会学者が為してるのは診断の部分のはず。

[KoshianX]

そういう短絡的な「社会に役に立ちたい」というのを志して社会学に来る人がいるから社会学はパブリック・エネミーになったんでしょうよ。学問の役割は直接社会の役に立つことじゃないというのがわかっとらん

[y_noz]

この一文はまさに社会学者の持つ問題意識だね “そうやって『人々にとって切実な問題』を解決し、社会を合理的にしていくことが、本当に社会全体を良い方向に持って行き、人々が生きやすい社会にするのだろうか？

[tigercaffe]

ミクロとマクロの視点・論点の違いはどの文系学問でもずっと横たわる課題。岩波書店の講座を冠するなら天下国家をきちんと論じて欲しいという気持ちは捨てられない。