見えない非効率 ー 今、動いているんだからいいじゃないか | タイム・コンサルタントの日誌から

新任の取締役が、あるとき担当する事業部の支社を見に行った。一通り見学し、支社長らと懇談した後、かえろうとしたら、ある部署だけ灯りがついているのを見つけた。現場仕事はもう終業しているのに、管理部門の1セクションだけ、忙しそうに机にむかって仕事している。 「何をしているの？」と彼がたずねたところ、「本社に送る書類を作成しているんですよ。毎月、数字をまとめて送らなけりゃいけないんで、残業になるんです。」との答えだ。資料を見て、さらにたずねる。「本社は、この統計資料を見てどう役立てるんだろう？」「・・存じません。本社にたずねてください。」 その取締役は本社に戻ると、早速、送付先の企画部門にいって、その書類のことをきいてみる。すると、「ああ、その書類ですか。工場が毎月送ってくるんでね、ファイルして保管しているだけです」という。「でも、なんで工場はその書類を送ってくるのかな？」「さあ・・。」 いろいろ

[bufferings]

そうよねぇ。さらに難しいのは、改善しましょう！って言ってCで下がって、あがるはずだから！って、そのままあがらずに終わってしまうのを経験してる場合よな。

[kotobukitaisha]

この手の「現場の人間ではわからない非効率なシステムを改善して、全体の生産性を上げる」ことが管理職の仕事だと思う。残念ながら多くの会社が「管理職=よく出来る現場の人間」になっているけども。

[flowerload]

現実には「ルートD:改善と言われてやり方を変えるもいつまで経っても状況がよくならない」が結構な割合で存在する。何をどう変えれば本当に「パフォーマンスが」上がるか、見極める事は決して容易ではない。

[ssids]

全体最適化を行ったせいで特定部署内の単位では生産性が落ちる（ひどいときにはそれで査定される）ということが起きるとその部署の抵抗は相当なものかと

[chintaro3]

まぁ、多くの企業は、作ったものが思うように売れない事で悩んでるんですけどね。効率UPは、売れる前提が無いと役に立たない。

[yoiIT]

一番多いのは、ルートCで一時的に非効率になった時に、効果がなかったと判断して改善策を止めてしまうパターンではないだろうか。

[northlight]

少し手を止めて、道具を改善すれば、ずっと効率は良くなる。だが、「少し手を止める」ことで仕事量がいったん下がるのを怖れて、木こりは無駄な苦労を重ね続ける

[guldeen]

産業の構造が変わってるのに旧来の仕組みのまま仕事してれば、そりゃ非効率だわ。問題は例えばFAX→メールのように、『新たに習得する負担(この例ならPC入力)』の発生を現場の“長老”が嫌がるパターン。

[NATROM]

生物進化でよくあるやつだ。一時的にでも生存に不利になるルートCをたどる進化は起こらない。結果、最適ではないデザインになってしまうことがある。ヒトだと呼吸と消化管が同じ入口とか。

[gurutakezawa]

ここ数年、「日程もリソースも足りない中、ぎりぎりで頑張ってるんだ！斧を研ぐ暇なんて無い！」と戦ってるが、なかなか（略）。

[takatama]

“必要なことは、「システムの不備」を現場の頑張りでカバーすることではない。不備を見つける視点を持つこと。いったん仕事の手を止めてでも、あるべき姿を考えて、問題解決に向かう勇気を持つこと。”

[niship_0822]

「いったん仕事の手を止めてでも、あるべき姿を考えて、問題解決に向かう勇気を持つこと」

[stilo]

“たとえ出来のわるい業務の仕組みでも、現場の人たちが真面目で優秀だと、なんとかだましだまし動かしてしまう。もしかしたら効率は低いのかもしれない。だが、現に今、動いているんだ。何の文句があるんだ？”

[mooonymann]

“だって現に今、動いているんだからいいじゃないか？ これが、多くの組織で改善をはばむ最大の心理的障害なのだ。”

[kun432]

概ね同意なんだけど、ルートDになった場合でもチャレンジを賞賛するような、心理的安全性の確保があまりないことが問題なのでは。

[ukstudio]

“大事なのは、目の前の仕事を懸命に支えることではない。いったん仕事の手を止めてでも、あるべき姿を考えて、問題解決に向かう勇気を持つことなのである”

[Aut_Spyke]

木こりジレンマ

[toshiyukino]

分かっててもやらないよね。今の日本の会社では

[blanc2005]

「木こりジレンマ」「大事なのは、目の前の仕事を懸命に支えることではない。いったん仕事の手を止めてでも、あるべき姿を考えて、問題解決に向かう勇気を持つこと」

[fta7]

これ一人の人間にもいえるのよなぁ。頭ではなんとかしたい、生活を変えたい、と思っていても、肉体と精神の総合システムは「そもそも今なんとかなってるからいいじゃない 」 と判断し、根本的な改善を先送りする

[nankichi]

全体最適は経営層にはできないのでは。実務がある程度わかっていないと。こういうのみると、日本人の一生懸命さを業務改善につなげる「kaizen」が改めて凄いと感じる。

[dayafterneet]

“実務層が勤勉で真面目すぎるから、仕事のシステムが多少おかしくても、一所懸命にカバーして動かしてしまう。”

[mather314]

プラスして現状と違うことをやるのが「怖い」という心理状態がある / “だって現に今、動いているんだからいいじゃないか？ これが、多くの組織で改善をはばむ最大の心理的障害なのだ。”

[John_Kawanishi]

｢必要な事は｢Systemの不備」を現場の頑張りでCoverする事ではない｣｢不備を見つける視点を持つこと｣｢目の前の仕事を懸命に支えることではない。一旦仕事の手を止めてでも在るべき姿を考えて問題解決に向かう勇気｣

[airj12]

(非効率でも)頑張るのが正しい仕事だと思ってる人は厄介すなあ

[TakamoriTarou]

そこで見えないものを見えるようにするためのIoTですよ、って所なんだけど、どうもWeb屋のバズワードに紛れてさっぱりと言う感があるな。

[papiro]

気づいてないことがたくさんありそうだし、自分がリスクを負って変えていくと思えてない。

[georgew]

いったん仕事の手を止めてでも、あるべき姿を考えて、問題解決に向かう勇気を持つ > これは正に経営者の仕事に他ならない。

[filinion]

行政だと、現場が上級庁に(使われない)資料を出すことが法令化されてて、廃止には議会の決定が必要だったり、現場を効率化する発想自体が上級庁になかったり…。／まあ「下請けと元請け」とかだと民間でもありそう。

[moronbee]

"大事なのは、目の前の仕事を懸命に支えることではない。いったん仕事の手を止めてでも、あるべき姿を考えて、問題解決に向かう勇気を持つことなのである。" // つまり経営者の資質と言っている（そりゃそうだ

[macority]

まあ、サラリーマンは働いた分だけサラリーもらうだけなので、一時的に効率下がろうが知ったこっちゃないはずなんだけどね。

[shngmsw]

新人が入ってきたら作業してるところを観察して、これはショートカットキー使えば一瞬で終わるよとかいちいち説明するようにしてる。あいつら一生懸命手作業しちゃうから。

[moccos_info]

“実務層が勤勉で真面目すぎるから、仕事のシステムが多少おかしくても、一所懸命にカバーして動かしてしまう。その結果、かえって問題が隠れて見えなくなってしまうのだ”なるほど、思い当たる

[dadapon]

大きな非効率を解消するためには、目先の小さな非効率に耐えなければいけないわけだが、それに耐えられない経営者が多い、ということが問題。

[shimooka]

『不備を見つける視点を持つこと』『いったん仕事の手を止めてでも、あるべき姿を考えて、問題解決に向かう勇気を持つこと』今一度振り返ってみたい

[junkcollector]

効率化に成功すると上の手柄だが、失敗すると自分の責任になるというのが、理解している人がいても誰も取り組まない一番の理由

[watto]

どこの職場にもありそうなことで、そういうことに着手できる経営者こそが「名経営者」と言われるようになるのでは？

[ROYGB]

場合によっては結果としてマイナスになる変更というのもあるので、変えることが仕事でメシの種であるコンサルタントのポジショントーク的な面もありそう。

[zaikabou]

『実務層が勤勉で真面目すぎるから、仕事のシステムが多少おかしくても、一所懸命にカバーして動かしてしまう。その結果、かえって問題が隠れて見えなくなってしまう』