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大阪万博のデタラメ発注を暴く | 文藝春秋 電子版
咲洲から「夢咲トンネル」に入り、海の下の片側2車線道路を1キロほど走ると、人工島の工事現場に出た。2... 咲洲から「夢咲トンネル」に入り、海の下の片側2車線道路を1キロほど走ると、人工島の工事現場に出た。2024年が明けて間もない1月初旬のことである。夢洲に造設されている「2025年日本国際博覧会」(通称大阪・関西万博)の会場予定地を自動車で訪ねた。 「世界最大級の木製リングをつくっています」 トンネルの出口からしばらく車を走らせると、万博会場の入り口付近にある垂れ幕が見えてきた。54年前のEXPOʼ70で評判を呼んだ「太陽の塔」に代え、大阪万博のシンボルとして建設している木製の大屋根である。建設費344億円をかけ、大林組、清水建設、竹中工務店のスーパーゼネコン3社が建設している。 世界最大級の謳い文句通り、波打つ大屋根は横幅30メートル、高さが12メートルから20メートルある。その一周2キロの木製巨大リングが、博覧会のメインとなる海外パビリオンをぐるりと囲み、来場者が屋根の上と下を回遊する趣
2024/05/11 リンク