三菱食品が広告事業を開始 食品卸の強みを生かして差別化

食品卸大手の三菱食品は位置情報ベンチャーのunerry（ウネリー）と共同で、広告事業に参入した（写真：TensorSpark/stock.adobe.com） 日本でも小売企業が保有するデータを活用した新たな広告サービス「リテールメディア」市場の立ち上げに向けて、小売企業の動向が活発化する中、開発支援事業も活発化している。専業の広告技術開発会社だけでなく、グーグルといった大手IT企業、大手広告代理店、そして食品卸までもが相次ぎ支援事業に参入。早くも群雄割拠の様相を呈している。 食品卸大手の三菱食品は2023年8月14日、リテールメディア開発の推進を目的に、位置情報ベンチャーのunerry（ウネリー）と資本業務提携を締結した。両社は22年から共同でリテールメディアの開発に取り組んできた。三菱食品は1年間の業務提携で手応えを感じたことから、さらにアクセルを踏むためunerryへの出資を決断した