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映画は「時代の不安」のタイムカプセルだ
押井監督お久しぶりです。 押井:お久しぶり。 前回は「仕事に必要なことはすべて映画で学べる」がテー... 押井監督お久しぶりです。 押井:お久しぶり。 前回は「仕事に必要なことはすべて映画で学べる」がテーマ(単行本はこちら)でした。今回のテーマは「映画で歴史観を学ぶ」ということなんですが。 押井:なるほど。 押井監督は以前「文化は歴史の忘却装置だ」とおっしゃっていましたね。 押井:うん、言葉をもうちょっと補足すれば「いま現在、文化は歴史の忘却装置にしかなってない」っていう話なんだけどね。僕が主張したいのは、文化は歴史の忘却装置であっていいのか? っていうことなんだよ。 あっていいのか。忘却装置ではいけないんでしょうか。 押井:「嫌な日常を忘れて、エンタメを楽しみたい」っていう気持ちはわかるよ。開放感を味わいたいとか、カタルシスを味わいたいとか、誰かの夢いっぱいの人生を追体験して、たどってみたいとか。それはもちろん映画の基本的な機能だから。だけどそれだけになってしまって、浮き世のことを忘れる「忘
2020/02/12 リンク