「みんな力 - ウェブを味方にする技術」書評 - アンカテ

みんな力―ウェブを味方にする技術 この本は、簡単に言えば「炎上しないように企業がネットでモノを売るにはどうしたらいいか」という本である。 ただそれだけの本なのだが、ただそれだけのことをきちんと書くのはけっこう深い思索が必要である。単に、表面的な情報や浅薄なノウハウをかき集めている本なんか見てたら、それこそまっさきに炎上する。筋が通った本を読むべきである。 メディア論の学者、マーシャル・マクルーハンの有名な言葉に「テクノロジーやメディアは人間の身体の拡張である」というものがある。彼は、自転車は人間の足が拡張したもの、ラジオは耳が拡張したものである、と述べている。しかし、私は正確には、マスメディアは人間の拡張ではない、と思う。 マスメディアは「制度」を作り出し、情報における「上と下」を生む装置だ。情報を入手し、それをどう「ばらまく」か、を主機能とするシステムだ。それは「上」からの大量な情報の流

[kynbit]

「身体の拡張」を実現してくれたメディアであり、テクノロジーである。

[lockcole]

一本筋の通った論を展開している本みたい。マクルーハンのメディア論を持ち出して「マスメディアは身体の拡張たりえないが，Webは拡張になっている」とする論には確かにシビれる。確かにオライリーのWeb2.0以上かも。

[ume-y]

「「炎上しないように企業がネットでモノを売るにはどうしたらいいか」ということを、本気で真面目に考えたら、それは思想書になるしかない」　時かけの分析もあるとのこと。

[nshash]

思想の使い方。思想（メディア論や消費社会論など）の大御所を口寄せしつつ、小ネタも適度に混ぜるって展開の方法は個人的に好きだな（てかessaさんのやり口に似てる？）。いっぺん読んでみよ。

[leva]

思想の使い方。思想（メディア論や消費社会論など）の大御所を口寄せしつつ、小ネタも適度に混ぜるって展開の方法は個人的に好きだな（てかessaさんのやり口に似てる？）。いっぺん読んでみよ。

[walkinglint]

> そのなかで、その企業の独自のあり方(to be)を打ち立てて、消費者、社会と相互作用していくこと。/「富は財の中に生じるのではなくて、人びとの具体的交換の中に生じる。したがって富は無限に存在することになる」

[isrc]

マクルーハンを援用しての「われわれの身体の延長になっているメディアは何か？」という問題設定は見事

[memecy]

思索のしかたの方に興味があるのでブクマ

[pho]

殺人事件の防犯ビデオをyoutubeにアップするというのは、かなりよさげ。意外と面白そうな本