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1400ページ超えの凄まじい物量で展開するパンデミック終末巨篇──『疫神記』 - 基本読書
疫神記 合本版 (竹書房文庫) 作者:チャック・ウェンディグ竹書房Amazonこの『疫神記』は「ワシントン・... 疫神記 合本版 (竹書房文庫) 作者:チャック・ウェンディグ竹書房Amazonこの『疫神記』は「ワシントン・ポスト」紙の年間ベストにも選出された、パンデミックSFの超大作長篇である。そのページ数は原著約800ページ、この邦訳版は1400ページを超え、並大抵の厚さではない。僕はKindleの合本版で読んだので物理的な厚さこそ感じなかったものの、ページをめくれどもめくれども右下の「%」がミリも動かないのをみて「なんじゃあこりゃあ!!」とビビったものだ。それぐらい厚い。 新型コロナウイルスが猛威を奮い始めてから、2019年頃に書かれた感染症を扱ったSFが「予言的な書!!」といって多数翻訳されてきたが、本作もその流れに連なる一冊で刊行は19年の7月のこと。本作では、現代を舞台に、巨大な彗星が空を通過したあとに一部の人々が呼びかけにも反応せず、夢遊病的に外に出てどこかを目指し始めるという奇怪な状況か
2022/06/03 リンク