既存の「わかりやすい」人類史を現代の知識・研究でとらえなおす、『ブルシット・ジョブ』著者の遺作となった大作ノンフィクション──『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』 - 基本読書

万物の黎明 人類史を根本からくつがえす (翻訳) 作者:デヴィッド・グレーバー,デヴィッド・ウェングロウ光文社Amazonこの『万物の黎明』は、世の中にはやってもやらなくてもいいようなクソどうでもいい仕事で溢れているのではないかと論を展開した『ブルシット・ジョブ』で知られるデヴィッド・グレーバーの最新作にして、遺作となった大作ノンフィクションである(単著ではなく、考古学の専門家デヴィッド・ウェングロウとの共著)。今回テーマになっているのは、サブタイトルに入っているように、「人類史」だ。 多くの(特に売れている)人類史本には、環境要因に注目したジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』や「虚構」をテーマにしたユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』のように「わかりやすい切り口」が存在するものだが、本書(『万物の黎明』)の特徴の一つは、数多語られてきた「わかりやすい切り口」の「ビッグ・ヒストリ

[huyukiitoichi]

どうも障害ではてなブックマークコメントが表示されなくなってるみたいです(10/11 11:43現在)

[muchonov]

突飛なことを言ってるように響くかもだけど、どの論点も文化人類学では割と定番的な議論。こういう知見の蓄積を俯瞰的に面白く語れる斯界久々のスター学者がグレーバーで、だからこそ逝去が惜しまれるなあと

[theatrical]

https://en.m.wikipedia.org/wiki/David_Graeber デイビッドグレイバーそんなに高齢な印象がなかったので調べたら、病気や年齢ではなく、休暇中に突然亡くなってしまったようだ。

[mazmot]

おもろいな。我々が「歴史」と呼んでいるものはしょせん文字を発明したごく一部の人々の、それも後世に伝えることができたさらに一部の人々の主観に頼るものでしかないのだなあと改めて気づかせてくれる。

[chambersan]

"数千年にわたって農耕や家畜化と狩猟採集生活を共存させてきたし、社会の形態も必要に応じて様々に対応" ？『銃・病原菌・鉄』では正にそれが語られていたと記憶してるが・・・

[f_d_trashbox]

“ 『わかりやすい」切り口のビッグ・ヒストリーへの批判や、「あったこと」ではなく、「なかったこと」を中心に問いかけていく”人類史

[IkaMaru]

「ポップ歴史学」なる分野、大体が宿命論だからねえ。この土地、この時勢、この神や思想の下ではこの統治・文明しかなかった、そこからズレたものは時を置かず破滅するしかない、そう決まってるかのように言う

[repon]

「反穀物の人類史」も、「穀物は徴税に唯一耐えられる食物だった」という視点から、僅かな支配地域をもった「国家」が膨大な周辺と併存し交易していたのではないか、と推測していた。でも、我々の人生はあまりに短い

[zeroset]

『反穀物の人類史』と似たような視点の本だろうか。

[ueshin]

なぜ首長的な組織から、離れて暮らす小バンド的な暮らしに変わったりしたのか。人類は国家に擬集するだけでなく、分散する暮らしも希求してきたのではないか。日本では旅に暮らす人は少数。

[zyzy]

こっちは電子書籍版あるのか。負債論の方も日本語版が電子書籍で出たらいいんだが……

[yarumato]

“「国家」や「法律」や「戦争」や「賃労働」があることを当たり前のものとして捉えているが、歴史的にみれば、人数が多くかつそれらがなくても成立している社会はたくさんあったようなのだ。”

[aliliput]

わーーこれ出たんだ読みたい！

[fordebby]

@takahiro_kihara 買えよ

[RiceontheBackofaFork]

文字もっと言えば会話、発話がなかったころってどうなってたのかしらってよく思う

[fujii_yuji]

すごく興味が湧いた。 読んでみたい。

[eerga]

“デヴィッド・グレーバー”

[sugawara1991]

優れていたから生き残ったのではなく偶然生き延びたものが残ったとすれば、現代の社会構造も宗教も技術も経済も、権威権力の大規模な階層構造が人類の発展に必須では無かったかも知れない

[donovantree]

別に日本の農民だって米だけ作ってたわけではなくて山でキノコや木の実を取ったり魚や虫を取ったりと農耕と狩猟採集が併存していた訳で。そういうのは否定してないのでは。批判する対象を単純化してない？

[gnt]

冒頭だけで俄然読みたくなったので良い書評

[hagakuress]

良記事。

[spark7]

権威に従うのが大好きな層まで出てきちゃう始末である。『なぜ、地位や従属を、いっときの便宜的手段とか、威風堂々たる季節的演劇としてではなく、人間の条件の不可避の要素として扱うようになったのだろうか？』

[kalmalogy]

“「なかったこと」を中心に展開するので、どうしても記述はわかりにくくなる。どういうことかといえば、都市生活や奴隷制度や農耕が、ある時代の社会に「なかった」のはなぜなのかと問うていく”難しそう

[KIKUKO]

面白そう！

[tikani_nemuru_M]

“それはただ「(発明前だから)なかった」のではなく、「拒絶した」から存在しなかった場合もあり”←クラストルの「国家に抗する社会」とかね。

[kkbt2]

「わたしたちは、なぜ、地位や従属を、いっときの便宜的手段とか、威風堂々たる季節的演劇としてではなく、人間の条件の不可避の要素として扱うようになったのだろうか」「もっと人間は自由でいられるのではないか」

[BigHopeClasic]

なんとなく網野善彦を連想した。批判も大きい網野史学だけど、こういう方向性から再度検討してみる余地があるのではないか。

[ShimoritaKazuyo]

野球の外野手が重力加速度gを計算してキャッチしてるわけでなく、個々の持ち場でそれぞれの判断でやりこなしていて、その中で誰もが納得できる共通項としてg=9.8がある。そりゃ人間の行動にはいろいろあるでしょうよ。

[tomisyura]

“かつて人類は季節に応じて組織形態、ひいては首長の権限すらも動的に変えていた。なぜ今の我々はその柔軟性を失い、特定の個人や集団が何十年にもわたって他の人々を支配する「国家」を盲従するようになったのか”

[minamishinji]

この本の書評、前にも見たけど、このサイトじゃなかったんだな…

[luke_randomwalker]

『ブルシット・ジョブ』もそうだったが、グレーバーの特徴は、主張に何の定量的根拠も提示されてないこと。既存の(根拠ある)研究も特に根拠のない主観のみで否定しちゃう。まあ、いわゆる「お気持ち」左翼の代表格。

[gorokumi]

“「もっと人間は自由でいられるのではないか」”

[esbee]

「わかりやすいストーリー」というやつの良い面と悪い面よなあ。人類は物語を発明して発展したんやろうけど。

[p_shirokuma]

コメントが読めるようになった。この本は、いずれ読むことになるだろう。