コラム：能登半島地震で明白になった「円の安全神話」崩壊の構図＝植野大作氏

１月１６日、 能登半島地震から２週間が経過した。写真は石川県輪島市のビル倒壊現場。５日撮影（２０２４年 ロイター/Kim Kyung-Hoon） ［東京 １６日］ - ２０２４年１月１日に発生した能登半島地震から２週間が経過した。現時点で判明している犠牲者は２２２人にも達しており、安否不明者の捜索も継続中である。尊い命を落された方々に対して衷心より哀悼の意を表しますとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げ、一日も早い復興、回復を祈念いたします。 世界有数の地震国・日本において、大規模震災の発生時に為替相場がどのような反応を示したのか、記録に残して後世に伝えることは為替アナリストの職責だ。以下、能登半島地震発生後の為替市場で観測された市場の反応とその背景について、筆者の見解を記しておく。

[kechack]

阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本大地震の後復旧支援観測が高まり円高が進んだ。今回の震災では僅か22銭程度の円高の後20倍返しを超える円安サイドに切り返した。日本円の安全神話が過去の遺物になりつつある

[luspha]

そんな時代もあったね 災害に限らずリスクオフ全般で買われる通貨だったね "1995年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災、2016年の熊本大地震などの後に大幅なドル安･円高が進んだ"

[tohshindainokawaisa]

"低金利と貿易収支の赤字体質が定着し、基礎収支に由来する為替需給がほぼ恒常的な円売り超過に転じつつある｢令和の日本｣において、円は市場心理の萎縮局面で｢買われる側の通貨｣ではなくなりつつある"

[kiku72]

“｢リスクオフ･カレンシー｣としての隆盛を誇っていた日本円の地位没落”