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金言:嵐が生んだ友情=小倉孝保 | 毎日新聞
<kin-gon> 見知らぬ土地で吹雪に襲われ、立ち往生した時の不安は察して余りある。 昨年12月23日、記... <kin-gon> 見知らぬ土地で吹雪に襲われ、立ち往生した時の不安は察して余りある。 昨年12月23日、記録的な寒波が米東部を襲った。ニューヨーク州バファロー近郊では、ナイアガラの滝に向かう韓国人10人がバスにとり残された。命の危険も迫ってきた。実際、この吹雪では約40人が亡くなっている。 バスの2人が一番近い家を訪ねたのはその日の午後2時だ。歯科医のアレクサンダー・カンパーニャさんが玄関を開けると、ずぶぬれの韓国人が言った。「バスが埋まってしまったんです。シャベルを貸してもらえませんか」 「もちろんです」。カンパーニャさんは答えながら思い直す。この嵐で雪をかき出すのは「スプーンで海から水をくみ出すようなものだ」と。