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天皇の宮中祭祀 だれのために祈っているのか | | 山口輝臣 | 毎日新聞「政治プレミア」
「衛門参役者」がともすかがり火の中で行われる大嘗祭の「主基殿の儀」=皇居・東御苑の大嘗宮で1990年1... 「衛門参役者」がともすかがり火の中で行われる大嘗祭の「主基殿の儀」=皇居・東御苑の大嘗宮で1990年11月23日午前2時、代表撮影 天皇の宮中祭祀(さいし)は、なにをしているのか、なんのためにしているのか、わかりにくいところもあります。 東京大学大学院総合文化研究科教授の山口輝臣さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ ――宮中祭祀は縁遠く感じます。 山口氏 宮内庁が一部を映像で公開するなど、より開かれたものにしようという動きは以前からあります。ただ、天皇がどのような考え方で、なんのために祭祀をしているのかはなかなかわかりませんでした。最終的には天皇本人が言わない限りわからないことだからです。 そのことを明らかにしたのが、2016年に当時の天皇陛下(現在の上皇さま)がビデオメッセージで明らかにした退位についてのおことばです。 おことばは、天皇の務めとして大切にしてきたものとして二つ
2024/05/09 リンク