絶滅危惧の「世界一美しい」サル、大都会のオアシスに生き残る

花に囲まれたアカアシドゥクラングール。ベトナム、ダナンのソンチャ半島にて撮影。（PHOTOGRAPH BY QUANGPRAHA, GETTY IMAGES） ベトナム中部の海岸都市で人口120万のダナンは、ほぼ隅々まで開発しつくされている。数キロにおよぶ長い白砂のビーチには、高層ホテルが立ち並ぶ。そんな一等地にもかかわらず、ダナンには1カ所だけ人の手がほとんど入っていない場所がある。ソンチャ半島の先端にある面積26平方キロメートルのソンチャ自然保護区だ。またの名を、「サルの山」という。 保護区内には軍の基地が置かれているが、ここはアカアシドゥクラングール（Pygathrix nemaeus）というサルの残り少ない生息地でもある。長い尾と鮮やかな色の体毛を持つアカアシドゥクラングールは、国際自然保護連合（IUCN）のレッドリストで「近絶滅種（Critically Endangered）」に

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アカアシドゥクラングール、ベトナム、ダナン