「ニセ医学を撲滅する」という意気込みに対する違和感｜大塚 篤司

写真家でがん患者の幡野広志さん（@hatanohiroshi ‏）の「ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。」を読んだ。 幡野さんは1983年生まれ。1976年生まれの私より7つ若い。 2016年、お子さんの優くんが生まれた翌年、多発性骨髄腫という癌を発症し余命宣告を受けた。 そこから、「優くん」に伝えておきたい人生のヒントを書き残した、穏やかで優しい内容が盛り込まれた素敵な本。 この本の中で「優しい虐待」という言葉が出てくる。 幡野さんが末期がんということを知った知人や親族が、「このサプリが良い」とか「気功のすごい先生がいる」など大量に怪しい勧誘をする、この根拠なきアドバイスを「優しい虐待」と呼んでいる。 善意からくる根拠なきアドバイスは、患者を間違った治療に誘導し傷つけ、そして苦しめる。 優しい患者さんほど「優しい虐待」を善意で行う人たちに何も言えない。言い返せない。 幡野さんのツイ

[ublftbo]

色々なやりかたがあって良いのでは。大きな声を出してバッサバッサと斬って棄てる、という人に救われる、考え直すきっかけを貰う、人もいるだろう。

[NOV1975]

これはこれで正しいというか、ずっと前から普通に一つのありようとして認められてると思う。まあでもこういう「万人がかかるわけではない病気」って難しいよね

[lets_skeptic]

ニセ科学は撲滅できないよ。僕だって目の前の人には優しく説明しようと努力をしてる。正しければ受け入れて・理解してもらえるなんて素朴な考えはしてない。それと同時にきっぱりとした否定もネットや書籍でする。

[kotetsu306]

ニセ医学にはまってる人を救出するのは、カルト洗脳を解除するのとほぼ同じで、対話には細心の注意が必要。最前線で対応する臨床医の方々のご苦労はいかほどか / だからと言ってカルトを野放しにするわけにも

[agrisearch]

「切った刀の先には、ニセ医学を信じて苦しんでいる患者さんがいる。だから僕はしない。今まさにニセ医学に苦しんでいる患者さんには「とりあえず話を聞きましょうか。」って伝えたい。」

[ogawat1968]

ただ標準医療が進歩したとき（治せるようになった時）に標準医療に戻れるようになっていて欲しい。“残念なことに現代の医学では治せない病気、慢性の経過をとる病気も多く存在する。”

[taro-r]

患者を救うのが原則であり，偽の情報を倒すこと自体を目的としては見失う。

[REV]

その、脱ステ皮膚科の現在がちょっと気になる。