『尊属殺人罪は違憲か合憲か？ 親子二代にわたる執念の戦いが日本の裁判史を塗り替えた 大貫正一弁護士ロングインタビュー』

昭和48年4月4日、最高裁判所大法廷で日本初の画期的な判決が下された。尊属殺の重罰規定を巡って違憲か合憲かが争われた裁判で、最高裁判所は初めて違憲審査権を発動し、刑法200条は違憲であるとの判断を下した。この裁判を戦った弁護士がいる。大貫正一氏（大貫法律事務所・栃木県宇都宮市）は、父親の大八氏とともに裁判を担当、最終的に違憲判決を勝ち取った。本事件のあらましと裁判について、大貫氏に話を伺った。 取材／山口和史・池田宏之 Interview by Kazushi Yamaguchi,Hiroyuki Ikeda 文／山口和史 Text by Kazushi Yamaguchi 大貫法律事務所弁護士 大貫正一氏 Shohichi Ohnuki （弁護士ドットコムタイムズ＜旧・月刊弁護士ドットコム＞Vol.21<2017年6月発行>より） 苦学の末司法試験を突破 弁護士としての第一歩 自身の半生

[nakakzs]

この後も親による児童虐待や時にはそれによる防御反撃での殺人なども起きているわけで、尊属殺規程を消滅させたこの裁判は、法学的だけじゃなくて社会的にも大きい。

[Tommy6]

明確に権力が劣る側が殺したほうが罪が重いって、今の感覚だと狂気としか思えないけど、ただ自然にこの不条理が解消されたのではなく、こうやって力を尽くしてくれた方々がいて今に至っているんだよね。

[ameshonyan]

有名な事件だけど、この判決を勝ち取ったのは本当に凄い。よっぽどじゃないと法令違憲の判決は出ない。刑法200条尊属殺人罪は最高裁の違憲判決を受けてこの後削除された。

[virgospica]

良い記事。それにしても日本の違憲立法審査が個別の事件の中でしかできないからこういうトピック的な事件がないと違憲判決が出にくくなっている気がする。憲法裁判所ほしい

[fourddoor]

今でも子殺しより親殺しの方が刑罰重くなりがちな感じがしちゃうけどね…教育虐待9年浪人の子なんかはもっと刑を軽くしてあげられないのだろうか…

[nowa_s]

事件の背景はあまりにも過酷で惨いものだけど、中学生くらいになったら知ってもいい事件だと思う。どんな親でも親であるだけで子供よりも尊重されるべきなのか、法律は絶対なのか、我が国の憲法の精神とは何なのか

[kei_mi]

これは読むべき記事

[gooeyblob]

刑法の講義、ほとんど覚えてないけどこの話だけは印象に残ってる　尊属殺規定とその廃止の経緯、知るのと知らないのとで司法・裁判に対する見方がだいぶ変わるのでは

[camellow]

泣きそうになる。

[blackrabbit1]

偶然なんでしょうが、札幌地裁が同性婚について「本件区別取扱いは，その限度で合理的根拠を欠く差別取扱いに当たる」としてこれと似たようなロジックで違憲判断をしたのにあわせたようなタイミングでの公開ですね。

[fjch]

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[kamm]

すごいなこれ・・・。読み応えがあった

[semimaru]

偉人

[inusuki2023]

“刑法第200条”

[t_f_m]

あとで

[navix]

“依頼者となった母親は貧しく、満足な弁護料など払えない。受け取ったのは、彼女が事務所を訪れた際、カバンいっぱいに詰め込んで持ってきた、じゃがいもだった”

[segawashin]

畏敬の念に打たれるとしか言いようのない話だが、「保守」なるもののバックラッシュが酷い今、同じことをやって違憲判決が出るかどうかと考えると心許なくなる。なんなら改憲して尊属殺人も復活させかねない。

[jimusiosaka]

政治経済の授業の資料として使わせて頂きたい記事です。

[ibisyouta]

俺でも知ってる尊属殺重罰規定違憲判決にこんなドラマがあったなんて

[brusky]

“15名の裁判官の方々はみな大御所の先生なわけです。くだくだと長ったらしい話をしていたら寝てしまう（笑）”わかってる相手には簡潔にポイントだけをということであの名弁論に。

[ornith]

学校の授業で聞いた記憶がうっすらあったけど、ここまで詳細に説明されているのを読んだのは初めてかも。読めてよかった。道徳とか倫理とか尊厳とか親子関係とか、いろいろ考えさせられた。最後の口頭弁論、すごい。

[t_motooka]

高校の公民の授業でこの事件の話を聞いた時は衝撃的だったな。

[hello-you]

事件の背景があまりにも酷くて、不真面目な学生だったけれど尊属殺重罰規定廃止のこの判例はよく覚えている。

[FTTH]

訴訟は知ってたけど高裁の弁論は初めて見たかも知らん　すごい

[daishi_n]

これ、中学か高校の頃に教科書に載ってた記憶がある。現在から30年以上前、判決から15年以上経過してたな。あの時に最高裁の位置付けと憲法と法律の関係を覚えた

[mventura]

最終の口頭弁論の迫力

[orange_putting]

泣いた

[frsatti]

尊属殺の刑罰の加重は認めている、法律上の減軽と酌量減軽を行っても懲役3年以下にならない点違憲。

[poTracy]

子どもの人権意識が今より遥かに低かった時代に法令の違憲判断を問い判決で勝訴するのすごい。私らはこんなプロフェッショナルに支えられてんだな。

[QuickyF2]

目頭が熱くなった。ありがとう

[tettekete37564]

“『人倫の大本、人類普遍の道徳原理』に違反したのは一体誰でありましょうか。本件においては被告人はその犠牲者であり、被害者こそこの道徳原理をふみにじっていることは一点の疑いもないのであります。” < 号泣

[usi4444]

”依頼者となった母親は貧しく、満足な弁護料など払えない。受け取ったのは、彼女が事務所を訪れた際、カバンいっぱいに詰め込んで持ってきた、じゃがいもだったという。”

[tenderfox]

尊属殺を重罰にするのは意味が無い。再犯の可能性がないので。

[napsucks]

ドラマが詰まっているな。最終的に尊属殺人条項を消したのは村山時代らしい。

[pojihiguma]

子は、理不尽なことでも親に屈服しなければいけない…そんな土壌を刑法200条は作り出していたのかもしれない。果てしなく大きな功績。

[nonstandardlife]

憲法の勉強したら絶対でてくるやつだけど詳細は知らなかった。こんな悍ましい事件だったのか。良い弁護士さんがいてくれて本当によかった。

[fhvbwx]

覚悟してから読めhttp://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/120100058/120200001/ この判決は一人の女性を救っただけではない

[kjin]

年賀状のくだりもそうだけど、凄いなこの人“最高裁大法廷での緊張感が約半世紀を隔てても伝わってくるような名口調と言えよう。特に終盤の「でありましょうか」との問いかけの迫力には圧倒される。”

[kamiyakenkyujo]

「『人倫の大本、人類普遍の道徳原理』に違反したのは一体誰でありましょうか。本件においては被告人はその犠牲者であり、被害者こそこの道徳原理をふみにじっていることは一点の疑いもないのであります」

[tacamula]

授業でこの話紹介されてたの覚えてたけれど、弁護士も被害者も存命だったのか。先人たちがひとつひとつの事に深く向き合った積み重ねで社会から不幸を減らしてきたことを意識していきたい。