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切り分けた心を奪われる(または巧妙に、自分から差し出すように仕向けられる)ような - chinorandom
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切り分けた心を奪われる(または巧妙に、自分から差し出すように仕向けられる)ような - chinorandom
外側の世界で生きる難しさに、必要以上に親切な人間だと思われてしまうと破滅する可能性が高くなる、と... 外側の世界で生きる難しさに、必要以上に親切な人間だと思われてしまうと破滅する可能性が高くなる、というものがひとつ数えられる。 脳裏に、陽当たりのよい高台に建つ小さな家の、中でもいちばん大きな窓がある白い部屋を想像した。内側の世界にはないものを。 そこでは丁寧に6等分した円形のパイが皿に乗り、四角い机の中央部に置かれている。ほとんど感じられないほどかすかに発酵バターの香りがする。果物でも肉でも魚でも、鉱石でも織物でも、紙に記された事柄でも……都度、異なる中身が生地の格子でできた牢の内側に詰め込まれ、閉じ込められている。 6等分ならばその数に対応する6人か、余りが出るそれ以下の人数でパイ片を分けるのが、きっとちょうどいい。困らなくて。そう思うのに、なぜかこの世界では、それを必ず7人か8人程度で取り合わなくてはならないような環境に置かれるのが常だった。理由など知らない。ただ、6切れのパイを分ける