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博士論文を出版するための情報共有って必要でしょうか? (青弓社 矢野 未知生) | 版元ドットコム
青弓社の矢野未知生です。当社は学術書を刊行しています。入門書もありますが、入門書の次の段階以降の... 青弓社の矢野未知生です。当社は学術書を刊行しています。入門書もありますが、入門書の次の段階以降の書籍が多く、博士論文の書籍化も手がけています。 博士論文をもとにした書籍(以下、博論本と略記)について、以前、「博士論文を本にする」というエッセーを書きました。それとは別に、気になっていることを書きます。 なお、以下では人文書系の博論本にまつわることですので、理系の実情はわかりません。 まず、博論本はなかなか売り上げが伸びません。前提となる刷り部数が少ない、ということももちろんありますが、仮に800部を刷って半分を販売するためにも長い時間かかる場合もままあります(もちろん、増刷する書籍もたくさんあります)。そのため、博論本は日本学術振興会の研究成果公開促進費や各大学の助成を活用して、つまり、一定額の支援をもとに書籍に仕上げることも多くあります。 例えば、日本学術振興会の研究成果公開促進費は毎年1
2017/07/31 リンク