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ふたたび“遊び人”の時代へ――労働価値観が変革する今だから読みたい『ホモ・ルーデンス』
「非日常性」「無目的」「競争と表現」が遊びの特徴だという。ゲームを考えてみよう。 日常とは異なる空... 「非日常性」「無目的」「競争と表現」が遊びの特徴だという。ゲームを考えてみよう。 日常とは異なる空間や時間を設定され、特殊な規則の中でゲームは行われる。ゲームそのものに目的はない。競争と表現によって喜びが得られるものだ。 遊びから真面目になった近代 人間の文化的な営みの大半は、この「遊び」が原因であるという。 裁判、戦争、哲学、芸術――。いずれも限られた空間や時間で執り行い、独特なルールに基づいて実行する。ホイジンガの歴史考察によれば、こうした営みは実行すること自体が目的であったという。人間の活動が合目的になってしまったのは、近代に入ってからだ。経済が社会を動かしているとの勘違いが起こり、真面目な市民的幸福が世界を覆ってしまった。 ふたたび遊び人の時代になるか “真面目”に人類が生産性を向上させたことで、多くの人にとっては労働が必然でなくなりつつある。ホイジンガは、人間とは本質的に“遊び人
2010/04/30 リンク