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「核のタブー」の終わりの始まり
核使用に歯止めをかけていた核抑止、核のタブーが無効になりつつある KIPA-Sygma/GETTY IMAGES <核の... 核使用に歯止めをかけていた核抑止、核のタブーが無効になりつつある KIPA-Sygma/GETTY IMAGES <核の使用は人道的に許されない――第2次大戦後に確立された国際規範が「時代遅れ」と言われて捨てられる日は遠くない?> 詩人T・S・エリオットの表現を借りれば、この夏のアメリカと北朝鮮の核の威嚇合戦は、「爆発音ではなく泣き声で」終わるかに見えた。だがそれも8月29日までのこと。その朝、北朝鮮が発射した弾道ミサイルは、日本上空を通過して太平洋上に落下した。 その結果、どうすれば米朝核戦争を防げるかという、根本的な問いが息を吹き返した。今回とりわけ注目すべきなのは、アメリカの一部政策当局者の間で、北朝鮮のように道理の通じない相手には、核の報復をちらつかせても、核の先制攻撃を抑止できないのではないかという見方が浮上していることだ。 H・R・マクマスター米大統領補佐官(国家安全保障担当)
2017/09/14 リンク