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北欧2国加盟、バルト海は「NATOの海」
【ロンドン=板東和正】北大西洋条約機構(NATO)に北欧フィンランドとスウェーデンが加盟すれば、... 【ロンドン=板東和正】北大西洋条約機構(NATO)に北欧フィンランドとスウェーデンが加盟すれば、戦略上重要なバルト海は大部分を加盟国が取り囲む「NATOの海」となる。ロシア側は両国にNATOの軍事施設が配備された場合、対抗措置をとると警告しており、欧露間の対立が深まる可能性がある。 北欧2国がNATOに加盟すれば、北極圏から地中海までの加盟国がつながり、ロシアと加盟国の国境は現在の2倍以上の長さになる。特に、バルト海に面した国がロシアを除き全てNATO加盟国になることは、ロシアにとって大きな痛手だ。 北欧2国が加わったNATOは、バルト海に面したロシアの飛び地領カリーニングラードの露艦隊拠点を四方から監視できる。カリーニングラードから250キロ西方のスウェーデン領ゴットランド島がNATO軍の拠点になれば「艦隊の行動を制限することも可能」(欧州の安全保障の専門家)だ。